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オスカー・ピアストリ、”アルピーヌからF1デビュー拒否”大騒動を振り返る「今となっては笑えるけど、当時は厳しい状況だった」

オスカー・ピアストリ、”アルピーヌからF1デビュー拒否”大騒動を振り返る「今となっては笑えるけど、当時は厳しい状況だった」

現マクラーレンのオスカー・ピアストリは、F1デビューする際にアルピーヌとの契約問題に見舞われ、大きな騒動となった。この騒動について、ピアストリ本人が振り返った。

 ピアストリは2019年にフォーミュラ・ルノー・ユーロカップでチャンピオンに輝くと、ルノー・スポール・アカデミーに加入。そして2020年にはFIA F3、2021年にはFIA F2でチャンピオンを獲得し、F1直下のジュニアカテゴリーをそれぞれ1年ずつで卒業したことで将来を嘱望された。

 しかし翌年、ピアストリはF1デビューならず。アルピーヌのリザーブドライバーとして傍観することを強いられた。

「確かに厳しい時期だった」

 ピアストリは11月に撮影されたF1の公式動画「Off The Grid」でそう語った。

「レーシングドライバーとしては、レースに出たいと思うのは当然だ」

「あの年は、レースに出られなかったのは確かに辛かった。でもおかげで少しは物事を、外から見ることができた。週末にレースに出ること、メディアの取材がどんなモノか、スポンサー対応をどうすればいいのか、シーズン全体のリズムをどう取るかということなどを把握できた。そういうことをいくつか学べたが、それでも厳しい時期だった」

「常に、自分にできることは全てやっているという誇りを持っていたし、何かが起きると常に信じていた」

 ピアストリの言う何か……いや、いくつかのことが起きた。

 当時のアルピーヌには、優秀なドライバーがふたり揃っていた。フェルナンド・アロンソとエステバン・オコンである。そのためアルピーヌは、2023年にウイリアムズにピアストリを貸し出すことを検討していた。しかしアロンソは、2022年限りでアルピーヌを離れ、2023年からアストンマーティンに移籍することが決まった。

 アルピーヌはアロンソの後任として、ピアストリのレースシート昇格を発表した。しかしピアストリは頑なにそれを拒否した。

「アルピーヌF1が本日午後遅く、私の同意なしに、私が彼らのところで走るというプレスリリースを出したことを承知している」

「これは誤りであり、私はアルピーヌとの2023年の契約を結んでいない。来年、アルピーヌで走ることはない」

 当時ピアストリは、そういう声明を発表した。

 当時ピアストリは、既にマクラーレンと契約を結んでいた。この件については論争となり、FIAの契約承認委員会が審議を行なった。その結果、マクラーレンの契約が有効との判断が下された。

「これはかなり大きなニュースになるだろうと、なんとなく分かっていたんだ」

 そうピアストリは微笑んだ。

「そうしたのには理由があった。僕がわざわざレースに出場しないことを、世間に発表しただけではない」

「今となっては確かに笑えるが、当時はそれほど面白くはなかった」

「もちろん契約承認委員会に持ち込まれた。状況は僕に有利なモノだったけど、かなり緊迫した瞬間だった」

 そしてピアストリは、2023年にアルピーヌではなくマクラーレンからF1デビューすることが決まった。当時のマクラーレンは、まだトップチームとは呼べない存在ではあったが。

「信じられない瞬間だった。同時に、これまで自分がやってきたことは全て、もはやほとんど意味をなさないことに気付かされた」

 ピアストリが加入してから、マクラーレンは鰻登りにパフォーマンスを上げ、2024年にはコンストラクターズタイトルを獲得した。そして2025年はマクラーレン勢同士のドライバーズチャンピオン争いとなった。

 ピアストリはわずか3シーズン、70戦しかF1を戦っていないにもかかわらず、6回のポールポジション、26回の表彰台(うち優勝9回)という輝かしい活躍を見せている。

 しかしピアストリ曰く「まだまだ学びの途中」だという。

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