最初の裏切り、そして彼の言葉
彼の浮気に初めて気づいたのは、交際1年目の冬のことでした。何気なく目に入ったスマートフォンの通知。そこには、見知らぬ女性からの親しげなメッセージが表示されていたのです。
問い詰めると、彼はあっさりと認めました。ただ、その後に続いた言葉が忘れられません。「俺のこと好きなら許せるでしょ」。まるで当然のことのように、彼はそう言い放ったのです。
当時の私は、彼を失うことが怖くてたまりませんでした。「もう絶対にしない」という約束を信じ、その言葉に縋るように関係を続けることを選んでしまいました。今思えば、このとき私は大切な何かを見失っていたのかもしれません。
繰り返される裏切りと、同じセリフ
2回目の浮気が発覚したのは、それから約1年後のこと。共通の友人から「彼が別の女性と歩いているのを見た」と連絡があり、私の心は凍りつきました。
彼に確認すると、今度も言い訳することなく事実を認めました。そして再び、あの言葉が返ってきたのです。「俺のこと好きなら許せるでしょ」と。まったく同じトーンで、まったく同じ表情で。
涙が止まりませんでした。それでも私は、また許してしまったのです。「次こそは」「きっと変わってくれる」。そんな淡い期待を捨てきれなかった自分が、今では少し悲しく思えます。
