資産運用をはじめる際の注意点
ここまで、初心者の人でも始めやすい様々な資産運用方法についてご紹介してきました。
早速今から資産運用を始めてみよう!と考えている人も多いかと思いますが、これから解説する注意点に目を通してから始めるようにしてください。
資産運用をはじめる際の注意点
目的と目標を明確にする
生活資金を除いた「余剰資金」で「少額」から始める
リスク分散を意識した投資方法を選択する
資産運用・投資の基礎知識を常に学んでいく
これらの注意点をしっかりと理解しておかないと、思わぬ損失に繋がる恐れがあります。
最悪の場合は借金を抱えることにもなりかねないので、最後まできっちりとご確認ください。
目的と目標を明確にする
資産運用を行う際には、目的と目標を明確にしてから行うようにしてください。
たとえば、iDeCoを利用する場合、その掛金は原則として60歳になるまで引き出すことができないので、万が一途中でお金が必要になったとしてもその資産を使うことができません。
逆に、つみたてNISAは途中でお金を引き出すことができますが、ついつい引き出してしまったばかりに老後資金の貯蓄がまったく進まないといったことも起こりえます。
生命保険で運用している場合、短期間で解約してしまうと多くの場合元本割れとなり、払い込んだ保険料が損になってしまいます。
こうしたトラブルを防ぐためにも、「何を目的に資産運用を行うのか」を明確にしてから資産運用に取り組むようにしましょう。
生活資金を除いた「余剰資金」で「少額」から始める
資産運用は、あくまで「資産を増やすための手段」であって、必ずしも資産が増えると確約されているものではありません。
景気や世界情勢の影響を強く受けることから、元本割れを起こして損失が出てしまう可能性も十分に考えられます。
そのため、「生活資金を除いた余剰資金で少額から資産運用を行う」というルールを徹底するようにしてください。
生活資金を使って資産運用を行うと、万が一の場合に生活そのものができなくなってしまい、最悪の場合は多額の借金を背負う羽目になってしまいます。
非常に大きなストレスを抱えながら生活することになりかねないので、かならず生活資金を除いた余剰資金をもって資産運用に取り組むようにしてください。
リスク分散を意識した投資方法を選択する
資産運用を行う際には、以下の3つの投資方法を視野に入れておきましょう。
リスク分散を意識した投資方法
長期運用:長期で運用することで価格変動リスクを抑えながら、複利による資産増加が期待できる
分散投資:1種類の金融商品に集中すると値動きによる元本割れのリスクが高くなる。値動きが異なる複数の金融商品に投資をすればリスクを最低限に抑えられる
ドルコスト平均法(時間分散):時期をずらして購入し続けることで価格が下がったときは多く、価格が上がったときは少なめに投資を行うことができ、トータルで見ると価格変動リスクを抑えられる
資産運用で最も意識すべき点は、資産を増やすことではなく「いかにして減らさないか」ということです。
短期間で売買するとその手数料による負担が大きくなってしまうため、長期間における運用を心がけましょう。
また、どれかひとつの金融商品に絞ってしまうと、その金融商品が大幅な値下がりを起こしてしまった場合に大きな損失が出てしまいます。
複数の金融商品に分散して投資をしていれば、そうした値下がりによる損失を最小限に留めることができるので、さまざまな運用方法を複合的に活用するのが望ましいといえるでしょう。
分散投資の一種である「ドルコスト平均法(時間分散)」は、投資を行う時期をずらすことで長期間の目線で見た場合に価格変動のリスクを大幅に抑えることができます。
こうした知識を活用しながら、いかにして資産を減らさないかに焦点を当てて資産運用を行ってください。
資産運用・投資の基礎知識を常に学んでいく
資産運用や投資を行う際には、その投資先に対しての十分な知識が必要です。
株式を例にあげれば、その企業がどのような商品を取り扱っていて、今後の事業展開や将来的な成長度合いを調べておく必要があるでしょう。
不動産においても、そのエリアは人気のあるエリアなのか、駅からどれくらいの距離で空き室の出る期間を少なくできそうか、といったことを考えなければなりません。
また、資産運用にはさまざまなコストがつきもので、コスト込みで考えないと実際に引き出した際に損失が出てしまうことも起こりえます。
常に最新の情報を仕入れながら、その情報を精査して取捨選択しないと資産運用に失敗してしまう可能性もあるので、常日頃から勉強をして投資に対する知識を身に着けていく覚悟が必要です。
これらの注意点を頭に入れた上で、自分にとって取り組みやすい資産運用方法をお選びください。
(広告の後にも続きます)
まとめ
この記事では、投資初心者の人におすすめの資産運用方法についてご紹介してきました。
正しく資産運用を行うことが老後の生活資金を効率的に貯蓄するための近道です。
投資経験がない初心者の人は、この記事でご紹介した以下の7つの運用方法から取り組んでみることをおすすめします。
初心者におすすめの資産運用7選
株式投資
投資信託
個人向け国債
不動産投資(REIT)
生命保険
iDeCo、NISA(つみたてNISA)
ロボアドバイザー
ただし、資産運用にはリスクがつきもので、さまざまな運用コストがかかるほか、時には損失が出てしまうことも起こりえます。
上記以外にも多くの注意点があるので、それらについてもしっかりと理解した上で資産運用に取り組むようにしてください。