遠くと近くの見え方をカバーする遠近両用めがね。レンズの仕組みと選び方を解説

遠近両用めがねは、1つのレンズで遠用と近用の2つをカバーするめがねです。加齢による老眼症状の出始めに使用され、めがねをかけ直すことなく見え方を補正できます。この記事では遠近両用レンズの仕組みや種類と選び方、おすすめのレンズを紹介します。遠近両用めがねのよくある疑問についても解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。

遠近両用めがねとは?

遠近両用めがねとは、1つのめがねで近くから遠くまで見えるよう視力を補正するめがねです。遠近両用めがねの特徴や種類、老眼鏡との違いを紹介します。

遠近両方の視界をカバーする遠近両用めがねの仕組み

遠近両用めがねは、近方から遠方までの見え方を1枚のレンズで補正するめがねです。多くは、レンズの上側が遠くの見え方を、レンズの下側が近くの見え方をカバーする構造で、視線を上下に動かして見え方をコントロールします。近くの見えづらさのみを補正する老眼鏡と異なり、普通のめがねと使い分けなくても視線移動のみで視界全体がクリアになる点が魅力です。

遠近両用めがねの種類

遠近両用めがねは大きくわけて2種類あります。

1.累進多焦点レンズ
上下2種類の見え方に境がない種類です。レンズの上部から下部へと見え方がゆるやかに変化します。歪みが出やすいのが難点ですが、遠近両用めがねをかけていると気づかれにくく人気があります。
2.二重焦点レンズ
全体は遠くを見るためのレンズで、一部分のみ近くを見るための小さなレンズが組み込まれている仕組みです。2種類のレンズの境がくっきりと見えます。歪みは出にくく、両方の視界が累進多焦点レンズよりもはっきりしている点が特徴です。

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via www.aigan.co.jp

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遠近両用めがねと老眼鏡の違い

2つのめがねの大きな違いは、見え方をカバーする範囲です。老眼鏡は近くにピントが合い、手元のものがブレて見える老眼の症状をカバーします。つまり、もともと遠くが見えにくい近眼の人は、老眼鏡と普通のめがねとをかけ直す必要があります。遠近両用めがねであれば、めがねをかけ直すことなく、1つのめがねで手元と遠くのピントずれをカバーできます。

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遠近両用めがねの選び方

遠近両用めがねは、普通のめがねを選ぶ時と注意するポイントが異なります。初めて遠近両用めがねを選ぶ人に向けて、選び方を解説します。

天地幅で選ぶ

レンズの縦幅を天地幅と呼びますが、この部分が広いフレームがおすすめです。遠近両用めがねはレンズの上部と下部で見え方が違うため、両方の視野を十分に確保する必要があるためです。天地幅が30ミリメートル以上のものを選ぶと良いでしょう。ウェリントン型やボストン型などが遠近両用めがね向きと言えます。

使うシーンに合わせて選ぶ

どの場面で遠近両用めがねを使うか、見たいものと目の距離がどれくらいあるかによって、遠近ではなく他のパターンが適している場合があります。

・遠近レンズ:手元から30センチ程度~遠くまで
ドライブや映画鑑賞、スポーツ、買い物など広い視野を必要とするシーンに向いています。近くを見る時に疲れやすいためデスクワークなどにはあまり向きません。
・中近レンズ:手元から30センチ~4メートル程度
テレビ鑑賞や料理など、室内など一定の範囲内での使用に向いています。
・近々レンズ:手元から30センチ程度~1メートル程度
読書、パソコンなどデスクワークのような近距離の作業に適しています。

視界の広さで選ぶ

対象物を見る時、遠近両用めがねの場合は基本的にレンズの半分だけしか使わないので、少しでも視界を広くすることが大切です。ふちなしフレームのめがねは視界を広く感じやすく、快適さが増すでしょう。見た目もすっきりとした印象になりますよ。

フィット感で選ぶ

遠近両用めがねは、見え方の補正が切り替わる「累進帯」で歪みが起きやすく、疲れ目の原因となる場合があります。同じく疲れ目の原因になりやすいのが、フィットしていないめがねを使用すること。少しでも目への負担、疲れを減らすため、顔にしっかりとフィットしためがねを選びましょう。鼻パッドが動くなど微調整ができるアイテムや、軽量で負担が少ないアイテムがおすすめです。

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