あずきは、生活習慣病を撃退し、むくみや冷えを取り去る作用があり、漢方では薬として重宝されるほど優れた食材。お勧めなのが「塩あずき」。汁も煮含めた煮あずきに、塩をアクセント的に加えることで、ほんのり甘くおいしくいただけます。【料理・スタイリング】deco(料理研究家・フードコーディネーター)

[別記事:あずきは食後血糖値や血圧の上昇を抑えるヘルシー食→

壮快編集部お勧め
塩あずきの作り方

エネルギー:152kcal 塩分:0.3g(100g当たり)

【材料】(出来上がり量=200g程度)
あずき(乾)…100g
水…400ml
天然塩…少々
※あずきの量を増やす場合、水も同じ割合で増やす。

【作り方】
あずきを流水でさっと洗う。
鍋に①と水を入れ、強火にかける。沸騰したら弱火にし、ふたはせず、ときどき様子を見ながら40~50分かけて煮る。

煮汁が少なくなったら、あずきが焦げないよう注意しつつ、水分を飛ばすように炒り混ぜる。煮汁がすべてなくなったら、煮あずきの出来上がり。食べる際に塩を振れば塩あずきの完成。

Q. 水で戻さなくていいの?
A. 水戻しせず煮始めてOKです。あずきは、種皮全体から吸水するほかの豆類と異なり、吸水口と呼ばれる穴から水を吸います。沸騰した湯の中ではこの口が開き、急速に水を取り込むため、ひと晩水に浸ける必要はありません。

Q. アク抜きしなくていいの?
A. あずきを煮るときは、渋みやえぐみを取り除くためにゆでこぼす「渋切り」をするのが一般的。しかし、渋切りをすると、煮汁に溶け出した有効成分を捨ててしまうことになります。渋切りせず、煮汁をあずきに吸わせることで、薬効を閉じ込めます。また、最近のあずきは品種改良が進み、渋みやえぐみは減ったともいわれます。

Q. 煮あずきの保存方法と日もちは?
A. 冷蔵庫で1週間、冷凍庫なら1ヵ月ほど日もちします。

Q. いつ、どのくらい食べるとよい?
A. 就寝前以外なら、好きなときに食べてかまいません。1日に50~100gほどを目安に、体調を見ながら、なるべく継続して食べましょう。

「私も、あずきのむくみ取り効果を実感!」
妊娠後期、ひざを曲げて座れないほど、足がむくんだことがありました。あずきを煮汁ごと取り始めたら、ゾウのようにむくんだ足が、2日で豚の足程度になり、3日でほぼ元どおりに。4日めにはなんと体重が2.5㎏も減って、驚きました!

decoさん
料理研究家(中医薬膳指導士)・フードコーディネーター。いつもの食材を使いつつ薬膳の考え方を取り入れた簡単レシピが人気。著書に『薬膳的 家ごはんレシピ』(すばる舎)がある。ブログは「decoの小さな台所。」で検索。

(広告の後にも続きます)

あずきとヒジキのみそ炒め

エネルギー:164kcal 塩分:2.0g(1人分)

【材料】(2人分)
煮あずき…50g
芽ヒジキ(乾)…8g
ニンジン…40g(4cm)
油揚げ…1/2枚
ゴマ油…大さじ1
白ゴマ…適量
だし汁、みそ…各大さじ1
 酒、砂糖、しょうゆ、みりん…各大さじ1/2

【作り方】
芽ヒジキを水で戻して水気を切る。ニンジンはせん切りに、油揚げはキッチンペーパーで挟むように押さえて油を取り、短冊切りにする。
フライパンにゴマ油を中火で熱し、芽ヒジキ、ニンジン、油揚げ、煮あずきの順に加えて炒める。
Ⓐを加えて汁気がほぼなくなるまで炒め、白ゴマを振り、ひと混ぜして器に盛る。