尿のにおいは雑菌が原因のことも

一方、尿のにおいも更年期と関係していることがあるそうです。

「女性ホルモンが減ると腟粘膜が薄くなっておりものが減り、自浄作用も弱まります。すると、わずかな雑菌の侵入でもおりものや腟に雑菌が増え、それがにおうことがあります」(駒形先生)。

また、尿がきちんと拭けていないことで雑菌が侵入しやすくなることも原因にあると言います。

「更年期になると女性ホルモンのエストロゲンの減少により痩せにくく太りやすくなりますが、おしりや太ももに脂肪がつき過ぎていて、きちんと尿を拭けていないということもあります。残った尿によりおりものや腟に雑菌が侵入してくさくなるのです。

また、おしりや太ももに脂肪がつき過ぎているということは、下半身の筋肉が衰えているということ。筋肉が衰えていると冷えやすく、さらに雑菌が侵入しやすくなります。尿のにおいは、下半身が太り過ぎている警告サインです。ただ、強烈なにおいが続く場合は糖尿病など病気の可能性もあるので泌尿器科を受診しましょう」(駒形先生)。

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まとめ

尿の変化は更年期と関係していることもあるものの、病気が潜んでいることも。更年期の前から腎臓が弱かったという方や強烈なにおいが続くなど、いつもと違うと感じたら受診してみてはいかがでしょうか。

取材・文/mido(49歳)
ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。

著者/監修/駒形 依子 先生
東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。