当時は正しい知識がなく、過度な食事制限ばかりしていました。体重は落ちたものの、肌荒れや生理不順、貧血になったほか、気分の落ち込みがひどく不健康そのもの。そこで今度は健康的にやせる方法を考えました。このとき、よく食べたやせレシピが「サバ缶キャベツ」です。【解説】高杉保美(管理栄養士)

解説者のプロフィール

高杉保美(たかすぎ・ほみ)

管理栄養士。2011年東京医療保健大学医療栄養学科卒。業界最大手のプライべートジムにて2,000人以上に栄養指導をしてきた。ダイエットの敵であるストレスに負けない栄養指導を得意とする。自身も管理栄養士を取得後に半年間でマイナス15㎏のダイエットに成功している。著書に『やセレクション』(主婦の友社)がある。

(広告の後にも続きます)

糖質を控えつつたんぱく質を摂取できる

私は日ごろ、管理栄養士として、多くのかたのダイエット指導を行っています。実は私自身、急激に体重が増えて、ダイエットに苦労した過去があります。現在のダイエット指導は、そのときの自分の体験も踏まえて行っています。

私の体重増のきっかけは、大学進学後、一人暮らしを始めたことでした。親もとを離れ、急にコンビニ食などの偏った食事になったためか、一気に13kgも太ったのです。

最大時の体重は58kg(身長は155cm)。慌ててダイエットに取り組んだのですが、当時は正しい知識がなく、過度な食事制限ばかりしていました。

それによって、体重はなんと38kgまで落ちたものの、すっかり体調不良に陥りました。肌荒れや生理不順、貧血になったほか、気分の落ち込みがひどく、不健康そのもの。

さらにはせっかく減らした体重も、リバウンドしてしまったのです。

そこで、今度は健康的にやせる方法を考えました。そして試行錯誤するなかで、次の2点の重要性に気がついたのです。

糖質量を適正にすること
たんぱく質をとること

糖質とはご飯、麺類、パンなどの炭水化物です。糖質が過剰になると、血糖値が上がって肥満ホルモンのインスリンが分泌され、脂肪をため込んでしまいます。また、たんぱく質が不足すると、代謝が悪くなり、やはり脂肪をため込みやすくなるのです。

この考えをもとに、私は食事を工夫して、健康的なダイエットに励みました。このとき、よく食べた「やせレシピ」が「サバ缶キャベツ」です。

サバ缶キャベツを食事の最初に食べると、サバの食べごたえと、キャベツの歯ごたえで満足感があり、自然と糖質を控えられます。

また、サバ缶は、良質のたんぱく源としてとても有用です。サバ缶には、DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)という、私たちの体内では合成できない「必須脂肪酸」が含まれています。

これらには、血糖値や中性脂肪値を下げたり、過食を防いだりする働きがあり、ダイエットにも役立ちます。

キャベツも優秀なダイエット食材です。特筆すべきは食物繊維の豊富さ。食物繊維をとることで、糖質の吸収を抑制することができます。また、満腹感をもたらし、過食を防ぐのにも役立ちます。

さらに、ビタミンCが豊富であることも重要です。ビタミンCが筋肉の合成を促すからです。

サバ缶とキャベツをいっしょにとると、サバ缶のたんぱく質と、キャベツのビタミンCの作用で、筋力アップが促されます。

ダイエットで危険なのは、減量により筋肉が落ちてしまうこと。それにより代謝が落ち、太りやすい体になるからです。健康的にやせるためにも、筋肉をしっかり保持しておく必要があります。そのために、サバ缶キャベツはとても効果的です。

これらの理由から、サバ缶キャベツは私の定番やせレシピとなったのです。

高杉先生のサバサンド

サバ缶キャベツには、レシピのバリエーションがいろいろありますが、特に私が気に入り、今も食べ続けているレシピが、低糖質のパンを使った「サバサンド」です。材料は、サバ水煮缶1缶、キャベツ・酢・塩適量、トマト2分の1、低糖質パン1~2枚。

せん切りしたキャベツに酢、塩を振り、1日ほどおいて味をなじませ、酢キャベツを作ります。トマトは輪切りにします。パンに酢キャベツ、トマト、ほぐしたサバ缶をのせて挟めば出来上がり。とてもおいしい、お勧めのレシピです。