発酵食品・かつお節の「ソフトけずり」で朝食のたんぱく質不足を解消!簡単レシピ4選

かつお節の成分の約70%がたんぱく質なのをご存じですか?

かつお節は、カビを付けて発酵させると、うまみが増す「発酵食品」になりますが、今回は、発酵の力だけでなく、豊富な栄養成分にも注目。

手軽に使えるかつお節「ソフトけずり」と、朝食の定番「パン」を使い、朝食時に不足しがちなたんぱく質を補うレシピを、管理栄養士の杉本恵子先生に教えていただきました。

かつお節「ソフトけずり」でベストな朝食を目指しましょう!

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目次

かつお節が発酵食品である理由と発酵によるメリット

かつお節は、生のカツオを煮て燻製させながら乾燥させます。これを「荒節」と言い、この荒節に「カビ付け」「日乾」「カビ払い落し」を繰り返して行い、発酵させると「枯節」という発酵食品になります。

かつお節は、発酵をすることで、うまみや上品な香りを引き出します。また、発酵によって水分量が減ったかつお節は、より保存が効くようにもなるのです。発酵の力で、かつお節がよりおいしく、そして便利に使えるようになるのです。

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コロナ禍で変化?日本人のたんぱく質不足と朝食事情

たんぱく質は、朝、昼、晩の3食でバランスよく摂取するのが理想ですが、図表①からも分かる通り、「朝食時の不足」、「夕食時の摂り過ぎ」が顕著です。

図表①1色あたりのたんぱく質摂取量が20g未満の者の割合
図表①1色あたりのたんぱく質摂取量が20g未満の者の割合

これを解決するには、夕食で摂り過ぎている分をうまく朝食に移行して、バランスをとる必要があります。

一方で、コロナ禍によりテレワークが増えた影響から、以前に比べて家で朝食をとる人が増えています(図表②)。

図表②朝食喫食率の推移(同年同月差)
図表②朝食喫食率の推移(同年同月差)

これを食生活改善の好機ととらえ、朝食のたんぱく質不足を解消したいもの。

また、朝食の内容を見てみると、トーストを食べる機会が圧倒的に増えている(図表③)ことが分かります。

図表③コロナ禍における大人の朝食メニュー出現傾向
図表③コロナ禍における大人の朝食メニュー出現傾向

「パンを焼くだけのトーストはとにかく手軽。バターやジャム、ハチミツを塗るなど、簡単に味の変化を楽しめるのも、食べる機会が増えている要因の一つでしょうね」と杉本先生。

「手軽」「簡単」「楽しい」「おいしい」が食生活改善への近道と先生は言います。