ライトが眩しいドライバー必見!夜間運転時にかけるサングラスの選び方

夜間の運転で対向車のヘッドライトが眩しく感じ、運転しづらいと考えるドライバーは多いものです。そうした夜間の見えづらさをサポートし、快適な運転を助ける便利なアイテムが夜間用のサングラス。本記事では夜間運転に適したサングラスの特色や選び方、おすすめアイテムを紹介します。

夜間運転用サングラスとは

夕方や夜間、特に雨の日は対向車のライトが眩しく感じ、見えにくさに悩む人は多いです。夜間用のサングラスを運転時に着用することで、見えにくさの軽減が期待できます。まずは夜間の運転に適したサングラスについて解説します。

夜間運転用サングラスを使用するメリット

夜間運転用のサングラスを着用する1番のメリットは、ライトなどの眩しさを軽減できる点です。人間の目は、暗い場所でもしっかりと対象物を見るために、暗所で瞳孔が大きく開く作りをしています。そこにライトが当たると瞳孔が開いている分、光を吸収する面積が広く、日中よりも眩しく感じるという仕組みです。

日中と夜間で瞳孔の開き方が異なることにより、夜間の方が数値として視力が落ちるケースがありますが、これを夜間視力と言います。

夜間運転用のサングラスは、眩しさを軽減して夜間運転時の見え方をサポート。安全性確保と事故の未然防止につながります。また、目の疲れを軽減する効果も期待できるようです。

夜間運転のサングラス着用と法律の関係

夜間の運転中にサングラスを着用すること自体は、違法ではありません。
しかし、「ただでさえ暗い夜にサングラスをかけたら、真っ暗で何も見えないのでは?」と疑問に感じる人もいるでしょう。実際に余計に見えづらくなるアイテムもあります。

そこで重要な指標となるのが、日本産業規格(JIS)です。なかでも大事なキーワードが、可視光線透過率。こちらは次の選び方の章で詳しく紹介しますが、選ぶ際には夜間運転不適合のサングラスではないか十分な確認が必要です。透過率の他に、レンズの色の濃さや備わっている性能なども関係します。

日本産業規格(JIS)において夜間運転不適合のサングラスであっても、着用自体は違法ではありません。しかし、有事の際には安全運転義務違反に問われる場合もあるようです。

視力が悪くても使用できる夜間運転用サングラス

普段からメガネを愛用している方には、気軽に取り入れられるオーバーサングラスや、クリップオンタイプのサングラスがおすすめです。それぞれの軽量タイプは、メガネと重ねてつけても疲れにくい点が魅力。他に、度入りの夜間運転用サングラスを購入する方法もあります。

(広告の後にも続きます)

夜間運転用サングラスの選び方

夜間の運転における見え方をサポートし、安全性を確保してくれる夜間用のサングラス。先ほど触れた可視光線透過率を含め、注意するポイントと選び方を詳しく解説します。

レンズの可視光線透過率で選ぶ

可視光線透過率とは、人間が目で認識できる光をレンズがどれだけ通すか数値化したものです。夜間運転で着用するサングラスの可視光線透過率は、80%程度が最適とされています。必要以上に光を遮らず、激しく眩しい光をカットしてくれます。

また、日本産業規格(JIS)で適切だと提示されている可視光線透過率は75%です。一方、昼間の運転では可視光線透過率20~30%程度のサングラスが良いとされています。すなわち、昼間用と夜間用でサングラスを使い分けるのがベストです。

レンズの偏光度で選ぶ

偏光度とは、乱反射などにより生まれる目にとってストレスな雑光を、レンズがどれだけカットするか数値化したものです。着用する時間帯に関係なく、偏光度の高いサングラスが良いとされます。さらに、偏光度が90%以上と高いものを偏光レンズと呼びます。

ただ、先ほど紹介した可視光線透過率と偏光度は、反比例の関係にあります。つまり、可視光線透過率が上がると偏光度は下がります。選ぶ時はそのバランスも意識しましょう。

レンズの色や濃度で選ぶ

レンズの性能だけでなく、色も重要です。夜間運転時のサングラスには、グリーンやイエロー、オレンジなどが向いています。

理由は、見えづらさを招く眩しい光の色にあります。運転中の眩しさの原因と言えば対向車のヘッドライトが多いですが、このヘッドライトは青系の光。青系の光をカットするのに有効とされるのが、イエロー系の光なのです。

さらにレンズの濃度も選ぶポイントで、薄いものが良いとされます。濃度が濃いと十分な光が目に届かず、見えづらくなってしまうからです。1番薄い濃度は10%で、一見すると透明なレンズに見えます。夜間の運転には15%までのものが適しています。

サングラスの種類で選ぶ

夜間運転用のサングラスにはいくつかタイプがあるため、ライフスタイルにマッチするものを選ぶことが大切です。

度入りサングラスは、視力の矯正とライトの眩しさカットの両方を叶えます。運転時だけサングラスをかけたい人にもおすすめです。

オーバーサングラスは、メガネの上からサングラスをかけるタイプ。現在使用しているメガネに簡単に装用できるところが魅力です。クリップオンタイプは、クリップで挟んで固定するタイプで、こちらも手持ちのメガネに重ねて使えます。

度入りサングラスは、作る際に視力の測定などをする必要がありますが、つけ心地が快適です。一方のオーバーサングラスとクリップオンタイプは、使用中のメガネに重ねてすぐに使用開始できますが、重ねるため少し重くなる場合があります。