高血圧、糖尿病、ダイエットに!
タマネギスープの作り方

材料(7 杯分)
タマネギ……大4個(1kg)
ニンニク……大1/2片
ベーコン……50g
水……6カップ
酢……大さじ2/3
刻みコンブ……15g

作り方
タマネギは皮をむき、1cm角のさいの目切りにする。ニンニクはみじん切りに、ベーコンは5mm角に切る。
鍋に水、①、酢、刻みコンブを入れて強火にかける。
沸騰したら弱火にしてふたをする。30分ほど、タマネギが柔らかくなるまで煮る。
※冷蔵庫で5日間保存可能。冷凍してもよい。

基本のとり方
朝と晩に1杯ずつ、温めてから食べる。

■調理・スタイリング/古澤靖子

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40年以上とり続ける「タマネギスープ」で血糖値が大幅に下がり糖尿病の薬とは無縁
グリル満天星 元・総料理長 窪田好直

薬を回避するために考案したタマネギスープ

私は、40代の若さで糖尿病を患いました。

当時は、フランス料理の料理人をしていて、1日に何十回も味見をしていました。フランス料理は、バターと油をふんだんに使用するので、1回の味見は少しの量でも、一日中ともなると、かなりのカロリーを摂取します。

さらに、当時の私は大の酒好き。料理人を引き連れて毎晩のように飲みに出かけたり、風呂場に一升瓶を持ち込んだりする生活を続けていたところ、気がつけば、身長162cmに対して、体重は75kgになっていました。

そんなある日のことです。トイレに行ったら、自分のオシッコから甘い臭いがしたのです。先輩料理人たちに糖尿病の人が多いこともあり、もしや自分も……と思い、病院で検査をしたところ、予感が的中。インスリンを打つか、食事を1日1500kcal以内に抑えるかの選択を迫られました。

薬に頼りたくなかった私は、食生活を見直すことにしたのです。

とはいえ、朝早くから夜遅くまで立ちっ放しの仕事をしながら、1500kcalに抑えることは時間的にも栄養的にもつらく、耐え難い空腹に何度も襲われました。

「なんとかこの空腹を抑える方法はないだろうか」と考えた私がたどり着いた答えが、スープでした。スープなら、おなかがいっぱいになりますし、具材として野菜もたくさんとれます。

私は、料理人としての知恵と、糖尿病になってから学んだ栄養学の知識を基に試行錯誤し、タマネギをメイン具材にした「タマネギスープ」を作ることにしました(詳しい作り方は上項を参照)。

タマネギは、低カロリーなのはもちろん、糖尿病の緩和にも役立つともたびたび耳にしていました。

簡単に作れて長期保存が可能! だから長続きする

もう一つ気を使ったのは、無理なく長く続けられるレシピにすることでした。糖尿病は、1日2日、食事を改善したぐらいでは治りません。継続が必要です。

ですから、簡単に作れて、保存できるようなスープにしました。そうしないと、忙しい日が続いたら、面倒になってやめてしまうと思ったからです。

そこで選んだ具材が、ニンニクやコンブ、ベーコンなど、手軽に手に入る食材でした。なお、酢を入れるのは、長期間保存できるようにするためです。

その他、お好みで野菜を追加して作っても構いません。その場合は、作りおきとは別に、食べるときに足して煮込めばよいと思います。

カロリー制限のために飲み始めたタマネギスープでしたが、しばらくたつと、想像以上の変化が現れました。最高300mg/dlもあった血糖値が、なんと120mg/dlにまで下がっていたのです(基準値は110mg/dl未満)。

窪田シェフの糖尿病が改善した!

これはタマネギスープのおかげに違いない! と知人やお客さまにもお話ししました。すると、実践してくださった糖尿病のお客さまから「インスリン注射をしなくてもよくなりました!」と感謝の手紙をいただくなど、効果を実感された人からの声がたくさん寄せられました。

私自身、40年以上、毎日タマネギスープを飲み続けています。おかげで、今日まで糖尿病の薬は飲まずに済んでいます。今の血糖値は130mg/dlほどで、3ヵ月に一度、定期検診に行くくらいです。

タマネギスープのおかげで、糖尿病を心配しながらの生活とは無縁になった私は、89歳になった今でも、やりたいことが多過ぎて時間が足りないほど元気です。75歳で始めた庭のバラ栽培は、今では地元の皆さんの憩いの場となり、お友だちづくりにも役立っています。

また、糖尿病をきっかけに、料理はおいしさだけを追求するのではなく、お客さまが健康で、幸せな気持ちになれるものでなければいけないと考えるようになりました。

そのため、高カロリーな印象の洋食ですが、私のお店では、名物の「オムライス」でさえも、バターを1食5gに抑えて作っています。 

窪田好直(くぼた・よしなお)
1932年、東京都生まれ。丸の内会館にて「天皇の料理番」として知られる秋山徳蔵氏の下でフランス料理を修行。さらに、より健康に配慮した独自の洋食を考案し1987年、麻布十番に「グリル満天星」をオープン。

この記事は『安心』2021年12月号に掲載されています。

画像参照:https://www.makino-g.jp/book/b593632.html