効果的なセルフケアは?
まずは水分コントロールから!
3つの原因のうち、まず取り組みやすいのは水分摂取の見直しでしょう。どんな点に気を付ければ良いのでしょうか。
「気を付けたい飲み物は3種類。以下を含む飲み物は利尿作用が高いので注意が必要です。
- カフェイン
- アルコール
- カリウム
カフェインは、コーヒーやお茶に含まれていますね。コーヒーを1日に何杯も飲むという方もいらっしゃいますが、頻尿の場合は16時までに、とアドバイスしています。
アルコールは、ウイスキーや焼酎など純度の高いもののほうが利尿作用が高いです。これらを飲むときは同量の水を飲むと利尿作用が抑えられます。
カリウムを含む飲み物とは、オレンジジュースや野菜ジュースなどかんきつ系飲料です。
また、キンキンに冷えたアルコールは下腹部を冷やし、血行を悪くしてしまいます。血行が悪いと排尿を司る膀胱などの機能が鈍くなってしまいます。お湯割りなど、体を温める飲み物を積極的に飲むと良いでしょう」(窪田先生)。
糖質を抑えた食事やストレス回避も大切
「膀胱機能の低下」や「不眠」についてはどのように対策すれば良いでしょうか。
「膀胱機能低下については、甘い物や糖質をとり過ぎないよう指導しています。甘い物や糖質を多くとり過ぎると、血管を硬くするためです。また、肥満も頻尿の原因になりますから、糖質を抑えた食事はとても大切です。
不眠についてはストレス回避を心がけるよう指導しています。場合によっては環境を変える勇気も必要です」(窪田先生)。
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まとめ
窪田先生によれば、女性に人気の生絞りグレープフルーツサワーは、頻尿まっしぐらの飲み物だそう。アルコールにカリウム、冷え冷えと、頻尿の条件が3拍子そろっています。とってもおいしいですが、40代以降になったら、控えめにしたほうが良さそうです!
取材・文/岩崎みどり(49歳)
ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153cmなのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。
著者/監修/窪田徹矢先生
くぼたクリニック松戸五香院長。獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouYuberとしての情報発信もおこなっている。