痛みを改善するセルフケア「骨盤カイロ」

治療の補助となるセルフケアとして、私が患者さんにお勧めしているのが、仙腸関節の上にカイロをはって温める「骨盤カイロ」です(やり方は下項参照)。

カイロの熱で、仙腸関節の働きを回復させます。そうすることで、全身の関節や筋肉の緊張が緩和し、痛みやしびれが改善するのです。

患者さんの中には、「腰が痛いのでカイロをはっているが、改善しない」というケースが見られます。これは、はる位置を間違えている可能性があります。

腰の上の方が痛い場合でも、カイロは必ず骨盤にはりましょう。仙腸関節を温めて、機能を回復させることが、この療法のポイントです。

骨盤にカイロをはった上で、痛みを感じる腰や足にカイロを追加してはるのは、問題ありません。各自で、症状がよりらくになる方法を工夫してください。

「らくになった」「つらくなった」という感覚を大事にして、セルフケアの方法を少しずつ調整していきましょう。基本は守りつつ、自分なりにアレンジすることも大事です。

骨盤カイロは、非常に即効性があります。冷えが原因の痛みなら、カイロをはって瞬時に症状が軽減することも少なくありません。

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骨盤カイロのやり方

カイロは必ず衣服の上からはる。
低温やけどに注意。就寝中ははらない
骨盤にカイロをはった上で、痛む場所にカイロを追加ではり足してもよい。

大きいタイプの場合
お尻の割れ目の上端に、使い捨てカイロを横向きで1枚はる。

小さいタイプの場合
仙腸関節のあたりに、縦向きで左右に1枚ずつはる。