【完全版】葬儀の種類一覧を解説!お墓を持たない埋葬方法もご紹介

葬儀にはどんな種類があるのでしょう。今回は葬儀の種類一覧を徹底解説。遺骨の埋葬方式や近年増えている様々な葬儀の形態もご紹介します。故人を偲んで送り出す大切な営みなので、いざ自分が喪主として葬儀を執り行う場合のために、家族の間で話し合っておきましょう。

葬儀の種類一覧

ひと口に葬儀といっても、さまざまな種類があります。故人をどのように偲んで送り出すかによって、参列者の人数やかかる費用なども変わってくるでしょう。ここでは葬儀の種類と特徴を解説します。

一般葬

私たちが「葬儀」という言葉で連想するのが、このスタイルの葬儀です。遺族、親族にかぎらず、友人、仕事関係者、近所の人など、幅広い人が参列します。流れとしては、一般葬の前夜に遺族と参列者が集まって故人の冥福を祈る「通夜」が行われ、翌日に葬儀が行われます。

一般葬は、公営斎場や民営斎場などの会場で行われ、祭壇を飾ったり、参列者に飲食や返礼品を渡したりします。費用はかかりますが、故人をきちんとお見送りする上で慣習にならった儀式を行うことができるでしょう。

社葬

会社役員や職場での殉職などでは、故人が勤務していた企業が葬儀を執り行なうことがあります。企業という大きな組織で執り行うため、故人が亡くなってから1~2か月後に行われることが多いでしょう。

故人の功績をたたえたり、故人がいなくなったあとの企業の方向性などを発表する意味合いもあります。企業と遺族が合同で主催となって葬儀を行う場合、「団体葬」といいます。

家族葬

家族や親族など、参列者を少人数にとどめて小規模な葬儀を行います。誰が参列するか明確な定義はなく、故人と親しい仲にあった人でゆっくりお別れの時間を過ごすものです。

葬儀が行われることを広く周知しないため、葬儀に参加したかった人が参列できない可能性があるので注意しましょう。後日、家族葬に参列できなかった人が弔問に訪れて対応に追われることもあるので注意しましょう。

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一日葬

通常、葬儀は通夜と告別式で二日かかりますが、通夜の儀式を省き、一日で執り行うことをいいます。高齢者や遠方からの参加者が多い場合に、行われることがあります。

葬儀の日数や費用を抑えることができる一方、正式な葬儀の形式と異なるので宗教的な観点や故人の意向も考慮して行いましょう。

直葬

通夜や告別式を行わず、火葬する方法です。亡くなった場所から火葬場へ直接搬送され、納棺・安置・火葬炉の前でのお別れの時間を経て、火葬されます。葬儀での参列者への対応や費用を抑えることができますが、故人とお別れの時間は10分~15分くらいしかとれないでしょう。

また、新たな葬儀の形式なので菩提寺から納骨を断られる可能性があります。宗教上問題がないか、納骨方法も許容出来るものか、後にトラブルにならないように慎重に検討しましょう。

密葬

密葬は、本葬といわれる大規模葬儀を行うことを前提に、遺族や故人と親しかった友人のみで集まるものです。家族葬は1回で葬儀が完結しますが、密葬を行う場合は後日に一般の参列者を呼んで本葬を行います。

密葬は葬儀が2回になるため費用や遺族の負担は増えますが、遺族や親族とのお別れの時間もじっくりとることができ、一般の参列者も葬儀に参加できるメリットがあるでしょう。

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遺骨の埋葬方法にも違いがある

また、葬儀だけでなく遺骨の埋葬方法には次の3つのパターンがあります。納骨する区画や骨壺が他人のものと分かれているかがポイントになります。費用や納骨期間などが異なるので、葬儀を行った後の納骨方法まで考えておきましょう。

合祀(ごうし)

遺骨を他人の遺骨とまとめて埋葬する方法。個別の区画がなく、シンボルとなる墓石や樹木、地下の納骨するスペースも他人と同じです。

費用を抑えることができますが、他人の遺骨と混ざるため二度と取り出したり、場所を変えたりできないため注意しましょう。

共同埋葬

大きな埋葬スペースに骨壺をひとつひとつ個別に納める方法。合祀と異なり、骨壺が分かれているので、個別の石碑やプレートをつけることができます。

しかし、一定期間が過ぎると合祀墓や納骨室に移され、他人の遺骨と一緒にされてしまいます。

個別埋葬

個々の区画スペースに骨壺を納める方法、また、骨壺に収めずに、直接土中へ遺骨を埋葬する方法もあります。

一般的な埋葬方法で先祖代々で引き継がれているお墓の区画に墓石を建てます。他の埋葬方法より費用がかかり、お墓の管理の手間もあるでしょう。