耳ツボマッサージのやり方

口を開けながら、耳の突起の前方にある耳門、聴宮、聴会の3つのツボ(口を開けたときにへこむ部分)を両手の人差し指で押さえる。

10秒間押さえ続け、5秒間休むのを1セットとし、3回くり返す。
※朝昼晩に1セットずつ、1日3回行う。
※耳鳴りがするときに行ってもよい。

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なぜ耳鳴りやめまいといった症状が起こるのか?

なぜ、耳鳴りやめまいといった症状が起こるのでしょうか。

そもそも耳は、外耳・中耳・内耳の3つのパーツで構成されています。聞こえ方としては、まず外耳で音を取り込み、中耳で増強し、それを内耳で電気的エネルギーに変換して、脳に伝えるという流れです。

内耳は、聴覚を司る蝸牛と、平衡感覚を司る前庭と三半規管からなる部位です。この内耳の異常から発生するのが、耳鳴りや難聴、めまいを主訴とする「メニエール病」です。

メニエール病の本態は、「内リンパ水腫」であるとされ、内耳を満たすリンパ液が過剰にたまり、感覚細胞が障害されることで起こるといわれています。リンパ液の産生と吸収の不均衡が、過剰にたまる原因だと考えられています。

音を聞くためには、内耳の働きが不可欠です。しかし、メニエール病になると、音の情報が内耳から脳へと正しく伝わらず、脳が耳鳴りを感じるといった症状が起こります。

また、平衡感覚を司る三半規管が正常に働かないため、激しいめまいに襲われます。

メニエール病以外に、突発性難聴に悩まれるかたも少なくありません。こちらは、蝸牛の中にある、有毛細胞が傷つくことで起こります。

内耳の循環不全の改善に役立つ

このように、耳鳴りやめまい、難聴といった症状の原因は多くの場合、内耳にあります。

内耳は、先にもお伝えしたように、リンパ液で満たされています。その循環不全を解消することが、症状の緩和にもつながるのです。

有毛細胞が傷つくのは、内耳の毛細血管の血流が悪くなることが、大きな要因の一つだと考えられています。そのため、突発性難聴は「耳の心筋梗塞」ともいわれます。

耳ツボマッサージによるツボ刺激は、内耳の循環不全の改善が期待できます。そのため、耳鳴りやめまい、難聴といった症状の改善が見込めるのです。