おならを我慢できない「ガス失禁」も少なくない

ガス失禁対策の骨盤底筋体操

おなかにたまるガスの悩みに関しては、ガスの排泄(おなら)を我慢できない、あるいは気づかないうちに出てしまうという「ガス失禁」も少なくありません。

同様に、無自覚に便がもれてしまう「便失禁」と併せて、ガス失禁は「肛門失禁」とも呼ばれます。便失禁は国内で経験した人は約500万人、ガス失禁は20~40代の2~3割、50代以上の5~6割が経験しているという調査報告があります。

肛門失禁の原因は、加齢による肛門括約筋のゆるみや、出産・痔などによる肛門括約筋の損傷などです。対策には、尿もれ対策で用いられる骨盤底筋体操が有効です。また、ガス失禁の場合、ガス腹対策と同様に、空気の飲み込み過ぎなどを防ぐとよいでしょう。

ガス失禁(肛門失禁)の原因
加齢による肛門括約筋のゆるみ
出産・痔などによる肛門括約筋の損傷
便の性状の異常

骨盤底筋体操のやり方
肛門を締める感じでお尻に力を入れ、締めた状態を5秒間キープしたら力をゆるめる。これを1セットとし、1日に10セットを行う。

この記事は『安心』2022年4月号に掲載されています。

画像参照:https://www.makino-g.jp/book/b601538.html