インスタントでも抗酸化作用は期待できる

こうした報告を知ってから、私はもともと好きだったコーヒーを、体調管理のためにも意識して飲むようになりました。

私の場合、コーヒーは朝食の際に1杯、昼食後に1杯、午後に1杯を飲んでいます。普段は、ドリップコーヒーをブラックで飲んでいますが、ときにはそこへハチミツを加えたり、夏はアイスコーヒーにしたりするなどして、楽しんでいます。

仕事の前にコーヒーを飲むと、カフェインの覚醒効果で仕事の効率が上がるのも、うれしい点です。

健康維持のためにコーヒーを飲むのであれば、1日に3~5杯がお勧めです。ミルクは好みで加えてください。砂糖は、生活習慣病の予防としてはあまりお勧めしません。

抗酸化作用のあるクロロゲン酸は、インスタントやノンカフェインのコーヒーにも含まれているそうです。カフェインが気になる人は、ノンカフェインコーヒーを試すとよいでしょう。

夕方より前に飲むのがおすすめ

なお、コーヒーは夜遅い時間に飲むと、カフェインの覚醒作用によって睡眠が妨げられます。夕方よりも前に飲むのがお勧めです。

これに加えて、コロナ禍の今は、免疫力(病気に対する抵抗力)を高める生活習慣も心がけるようにしましょう。

免疫力を高める基本は、十分な睡眠と、規則正しい食事、軽度の運動習慣です。睡眠時間が6時間を切ると、カゼの発症リスクが4.2倍になるといわれています。食事は、朝食を抜く生活を続けていると、死亡リスクが高まるという報告があります。運動は、体力に負担のない範囲で続けてください。

この記事は『安心』2022年4月号に掲載されています。

画像参照:https://www.makino-g.jp/book/b601538.html