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 コロナ禍も3年目に突入し、在宅でのテレワークにすっかり慣れた人も多いのではないでしょうか? 通勤がなくなり周囲への気遣いも減って、精神的にはラクに感じる一方で、運動不足や食事の栄養バランスが偏りがちになる人も出てきています。

 実はこういった状況が引き金となり、これまで高血圧と診断されていない人でも、特定のタイミングで一時的に高血圧になる「テレワーク高血圧」が増えているのだとか。この症状の名付け親である、みやま市工藤内科院長の工藤孝文先生に、そのメカニズムや対策を伺ったのでご紹介します。

テレワーク高血圧のメカニズムを知って「ストレスギャップ」をチェックしよう


チェックリストでコロナ禍となってからの生活習慣を確認

 “テレワーク高血圧”は仮面性高血圧の一種で、病院などで測定した血圧は正常なのに、特定の場所や時間など、医療機関以外の場所で高血圧となるケースを指すそう。

 ずばりその原因は、「テレワークで外的要因による仕事のストレスが減り、精神ストレスが低下している一方で、おうち時間の増加による運動不足などで身体ストレスが増加。心と身体のストレスにギャップが生まれていることにあります」と工藤先生。

 精神ストレスが低下するとストレスへの耐性も下がり、これまでストレスと感じていなかった些細なことも負担に感じるようになります。心がストレスを感じる度に心拍数を高めるアドレナリンと交感神経を刺激し、血管を収縮させるノルアドレナリンが分泌され、これが行き過ぎると血圧上昇につながるのだとか。

「これをそのまま放置すると将来的に高血圧につながるリスクがあり、そこから動脈硬化が生じると、脳卒中や心疾患を引き起こしやすくなる」とのこと。今からストレスギャップの度合いをしっかりチェックしておきたいですね。

“テレワーク高血圧”対策におすすめのトマトジュースレシピ3選


トマトジュースを使うレシピなら誰でも簡単に作れる [食楽web]

 手軽にできる“テレワーク高血圧”対策として、「血圧上昇を抑えるカリウムと、事務的な作業による一時的精神ストレスを低減する効果のあるGABAが有効。これらを手軽に摂取できるトマトジュースがおすすめです」と工藤先生。

 そこで、先生おすすめの「簡単トマトジュースレシピ」3選を、カゴメの公式サイトよりピックアップしてご紹介します。

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夏におすすめの飲むサラダ「ガスパチョ」

 スペインやポルトガルで親しまれている「ガスパチョ」は、飲むサラダとも呼ばれる冷たいスープ。夏の暑い日の朝食にも最適です。のどごしがよく、トマトジュースのさわやかな味わいが引き立つ一品で、ゆでたそうめんを加えて冷製パスタ風トマトそうめんにするのもおすすめです。