あと2年で、結婚20年。先を歩く友人たちから聞いていたとおり、結婚生活はまさに山あり谷ありでした。10年ほど前に夫が独立して個人事業主になったことで突然一緒に働くようになり、お互い見たくない顔を見せ合う場面も多々。そんなこんなで、今ではすっかり会話の少ない夫婦に。

パンドラの箱がそこらじゅうにいくつも転がっているのにお互い喧嘩するのが嫌で見て見ぬふりを続けてきたわけですが、コロナ禍の自粛期間をきっかけに少しずつ関係が変わってきたという体験談です。

自粛期間をきっかけに夫婦関係が変化

離婚の文字が頭をよぎる女性
離婚の文字が頭をよぎる女性

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出会って20年すっかり変わった夫婦関係

共通の趣味を通じて知り合った夫と私。初めて会ったのは25歳ぐらいでした。当時の私はやりたかった職に就いて充実した日々を送っており、しばらくは友人関係のまま発展することはありませんでした。その後、20代後半に差し掛かり、婚期を意識するようになったころに再会し、そこからは結婚まではトントン拍子で30歳の秋、ゴールインしました。

よく「結婚はゴールじゃない。始まりだ」と言いますが、今振り返るとまさにその言葉のとおり。もうすぐ20年を迎える私たちの間にも、実にさまざまなことが起きました。2人の子どもを授かりましたし、夫が独立開業をして個人事業主になったことも、私たちにとっては大きな出来事でした。

夫婦で経営するとなると、だんだんと話すことはお金の話、税金の話、ローン返済の話と、どれもあまり楽しくないネタばかり。私は現実路線、夫は理想論と価値観の違いも露呈してお互い譲らず、徐々にお互いの口数が減っていきました。話しても無駄。そんな気持ちがだんだんと大きくなっていったのです。