残された時間を意識して離婚を決意

夫はモラハラ気味だったこともあり、私が「家でくつろぐ」という時間はあまりありませんでした。ただそれが普通だと思っていたので、特に気にすることもありませんでした。

ところが子育ても落ち着き余裕を取り戻し始めた40代、「これっておかしいんじゃないの?」 と思い始めました。周りの人に話すと「大丈夫?」 と心配されることもありました。毎日夫の顔色をうかがい、まるで息を殺すように暮らすことに大きなストレスを感じるようになり、眠れなくなりました。そして、老後2人きりの生活を考えると、夫と暮らすことが耐えられないと実感しました。

そう確信すると、夫の世話に時間を費やすのがもったいないと感じ、残された自分の時間を自分のために使いたい。人生の折り返し地点、離婚するなら今しかない。そう強く思いました。

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離婚調整を申し立て1年後に離婚が成立

離婚を申し出たものの、ハトが豆鉄砲を食ったような顔をしていた夫とは話し合いにならず、一旦別居し離婚調停を申し立てることにしました。

話し合いは裁判所で調停員を交えておのおの別室でおこなわれました。田舎の裁判所だったので月に1度は調停が開かれました。ただ、「離婚はしない」 とゴネる夫との話し合いは1年にも及び、調停離婚が成立したとき、大きな安堵感から涙があふれたことを今でも鮮明に覚えています。