退職金はいくらもらえる?平均金額や退職金・税控除額の算出方法を解説

自身の退職金はいくらもらえるのか、ご存知でしょうか。今回は、退職金の平均金額や仕組み、算出方法、税控除額について解説します。企業によってもらえる金額や受け取り方が異なります。老後の生活資金となる退職金を把握して、ライフプランを考えましょう。

自分の退職金を調べるには?

これまで、企業の規模や勤続年数、職種などで退職金の金額について解説してきましたが、気になるのは「自分はいくらもらえるのだろう」ということでしょう。実は、退職金はおおよその金額を自分で算出することができます。退職後のライフプランをしっかり立てるためにも、算出方法を知っておくことは大切でしょう。

退職金の算出方法はさまざま

退職金制度を取り入れている企業のほとんどは、その算出方法を就業規則に明示しています。退職金の支給金額を決める方法には、定額制・基本給連動制・別テーブル制・ポイント制などがあります。

定額制は、会社への貢献度や実績などに関わりなく、労働年数に応じて一律同額を支給するものです。基本給連動制は、勤続年数に加えて基本給や退職理由などの要素も含んで決定されます。別テーブル制は、勤続年数に加えて、役職や等級、退職理由などが考慮されます。最後に、ポイント制は勤続年数や退職理由、役職などの項目をそれぞれポイントで評価し、合計ポイントに応じて支給額が決まるという仕組みです。

まずは自社の最新の就業規則をチェックし、算出方法や計算式を確認しておきましょう。そもそも就業規則がない場合や、記載がない場合は担当部署に尋ねてみるとよいでしょう。

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退職金の支給方法は「退職一時金制度」「企業年金制度」の2パターン

退職金の支給方法には「退職一時金制度」と「企業年金制度」の2パターンがあります。一般的に退職金というと「退職一時金制度」として、退職時に一括して支給されるものを想像するかもしれません。

しかし、企業によっては「企業年金制度」として、退職後に定期的に支給されるものもあります。企業年金制度の中にも、「確定給付企業年金」「確定拠出年金」「厚生年金基金」「中小企業退職金共済制度・特定退職金共済制度」など大きく4つの分類があります。

そもそも、退職金は全ての企業にある制度ではありません。企業によって支給方法も異なるので、退職後の生活資金を考える上で就業規則・賃金規定などを確認しておくとよいでしょう。

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