~メッセージ~ 二人が目指していること・伝えたいこと

ネコノメさん「海外のパティスリーはシェフたちがSNSを上手に使いこなしている人が多いです。例えば日本でも美容師さんは、人気のある方はお店ではなく、個人で常連のお客さんをつかんでいますよね。個人でファンを作るべきと思っていて、例えば長年修行して、コンクールで賞をとってようやく独立して、それが王道ではあるけれど別の道があってもいいと思っています。」

瑞希さん:「お菓子屋の未来を考えると、今の時代が過渡期だと思っていて、すべてのお店がそうではありませんが重労働で、残業代が出ないこともありますし、パワハラが横行することもあります。私たちの世代から“今までの流れを変えなければいけない”という風潮が強くなっています。声を上げるだけでは難しいこともあるかもしれませんが、声を上げないと変わりませんよね。
どういう風に変わっていくか、それも難しくてまずは給料を上げることになりますが、働き手の収入は良くなるけれど、お店の売上との折り合いが悪くなって閉業してしまうことにもなってしまいます。それに原材料の高騰もありますよね。

環境をよくするために、お菓子の価格も上がっていき、やっていけなくなるお店も出てきてしまうと思います。今の状況がひしめいてひしめいてゆっくり進むと思いますが、本当に技術があるお店、工場やOEMで作るようなブランドが主流になっていくのではないかなと感じています。
そういう未来を見据えながら、自分がどういう風に価値をお客さんに提供できるかを考え続けることが大事かと思っています。それがみんなの幸せになるはずです。パティシエの作るお菓子を、業界全体で、もっと価値を知ってもらったり、認めてもらえるようにしていくのも大事なんじゃないかなと。私たちはどうなっていくんだろうというのを話し合わなきゃいけないんだと思っています。」

ネコノメさん「僕も同じ方向性を考えています。もっとパティシエが儲かったらいいなと凄く思っています。YouTubeを見て頂ければ、たった1個のプチガトーを作るのにこんなに大変なんだとわかります。1個が500~600円ってすごく安いですよね。コンビニエンスストアと、パティスリーの違いって皆さんはそこまで大きな興味や理解がないかもしれません。
僕は動画の中で、よく“パティスリーに足を運んで欲しい”と言っています。パティスリー行ってみてね、食べてみてねと。パティスリーが人気のコンテンツになるといいなぁと思っています。
今のお菓子の世界は瑞希さんがおっしゃる通り給料低く、お菓子の単価を上げればその理由を求められます。ただ価格を上げると、“儲けに走った”と言われてしまいますし。でも僕動画を見て、お菓子への解像度が上がったり、パティシエのお菓子に対するこだわりなどを感じてもらえたらいいなと思っています。
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~質問~ お互い、この機会に聞きたいことは?

スペシャルな対談。今回、お互いに聞いてみたかったことをそれぞれ逆質問していただきました。
ネコノメさんから瑞希さんへの質問 “実店舗でやっていて、よかったことは?”
瑞希さん「お客様と仲良くなれるところです。常連さんがよく来てくれて、最近あったことを話すこともとても楽しいです。また地域に根差しているお店なので、地元のお子さん連れの方で前は抱っこされていた子供が、次は自分で歩いてそしてしゃべって、そんな成長を見守らせていただける幸せもあります。
また通学中の小学生が手をふってもらえることもあり、思いがけない人との人との温かさを感じられます。」
今度は瑞希さんからネコノメさんへの質問 “次はどんなことをしますか? YouTubeに力を入れるのか、何を優先していくのか知りたいです”
ネコノメさん「もちろんYouTubeにももっと力を入れて日本中に製菓やパティシエの事を発信できる力をつけていきます!
『Chat LuuME』も大きくしたいし、ポップアップも沢山したいし、実店舗も考えたりメディアにも沢山出たいしやりたいことが沢山あります!
ただ、僕1人ではYouTubeをやるだけでも手一杯になっちゃうので一緒に働いてくれている仲間と協力してChat LuuMEの商品のラインナップを充実させたり、発信にも力を入れて新時代のパティスリーのあり方の一つに確立させていきたいです。」