新型コロナウイルス感染症の影響で経済が落ち着かないなか、業界選びはキャリアや年収を左右する重要なポイントとなるでしょう。衰退していく業界は給料が上がりにくいだけでなく、突然仕事がなくなるリスクもあります。そこで今回は、社会情勢を踏まえて、これから伸びる業界をくわしく解説します。

この記事では下記のことが分かります。

  • これから伸びる業界の特徴とは?
  • これから伸びる業界
  • これから伸びる業界を目指す際の注意点

これから伸びる業界を目指す際の注意点もふまえて、今後のキャリア選択の参考にしてみてください。

これから伸びる業界の特徴とは?

これから伸びる業界には以下のようにいくつかの特徴があります。これを知っておくことで、業界の見極めがしやすくなるはず。まずはその「特徴」から学んでいきましょう。

第一に、「AIに代替されにくい仕事かどうか」という点があります。

昨今、AIの進化は非常に目覚ましく、地方自治体が婚活にAIを用いるほど。当然ビジネスの場にもAIは多く進出してきており、今後、多くの仕事がAIに取ってかわられるといわれています。

しかし、AIでは不可能な仕事というのも存在します。高度なコミュニケーションスキルやクリエイティブ力が必要な仕事などが挙げられるでしょう。

  • クリエイティブ力:コピーライティングやデザイン
  • 高度なコミュニケーションスキル:教師、保育士、弁護士、カウンセラー など

第二に、「ライフラインに関わる仕事」というものがあります。いわゆる「エッセンシャルワーカー」と呼ばれる仕事です。

たとえば人が生活するうえで不可欠な業界、つまり食料、電気、水道などのライフラインに関わる仕事がこれにあたります。加えて、医療機関、警察、消防、交通機関などもなくなることはないでしょう。

特にこれからの日本は超高齢化社会になっていくでしょうし、今後もウイルスとの闘いは続いていくでしょうから、医療・福祉業界の需要の高まりは中長期的に続いていくと見られます。

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これから伸びる業界

それでは、これから伸びる業界を解説していきます。

  1. IT業界
  2. エンタメ業界
  3. 医療・介護業界
  4. フリーランス産業

これから伸びる業界である理由とその根拠について、それぞれご紹介します。

1.IT業界

IT業界はさまざまな業種でその力が必要とされており、最も将来性が期待できる業界。IT業界とは「Information Technology(情報技術)」業界のことです。

仕事でパソコンやインターネットを使わない業界は非常に少なく、今や生活の一部であるIT。今後も成長を続けながら、私たちの社会に恩恵をもたらしてくれるはず。そのため、業界としての需要が減ることはないでしょう。

今は、下記のような新たな分野も台頭してきています。

  • コロナの影響によるテレワークの増加
  • 5G
  • 官公庁や金融向け、流通・サービス業向けAI開発
  • デジタル技術を駆使してビジネスを変革する「DX」

未開発国でのネット普及など、世界的にも市場はまだまだ拡大できる期待があるのもこの業界ならではの特徴といえるでしょう。

2.エンタメ業界

エンタメ業界は映画、アニメ、動画配信、ゲーム、音楽などの「娯楽」を提供している業界です。コロナ禍により「巣ごもり」が増えたことで、特にゲームと動画配信サービスが大きな伸びを見せています。

  • AmazonPRIMEやNetflixなどの動画配信サービス
  • サブスクリプション方式の音楽サービス
  • スマホで遊べるゲーム
  • VRを使用した動画配信

これらは今後も需要があり、伸びしろも多い業界といわれています。

しかし、残念ながら映画館、テレビ、紙の本など「手に取る」「実際に足を向ける」エンタメサービスに関しては縮小する可能性が高まっているので、こちらの業界を目指したい場合は特によくチェックしましょう。

3.医療・介護業界

医療・介護業界は、現在の情勢下で最も注目を集めている業界です。もともと少子高齢化が進んでいる日本では、介護や医療業界は常に需要があり、かつ、人手も足りていませんでした。そのなかでコロナ禍が訪れ、以前にも増して需要傾向が強くなっていくのは明白でしょう。

介護はAIやロボットでフォローできる部分もありますが、やはり人の手が必ず必要になる業界でもあります。スマートヘルスケアなど、人とロボット・AIなどを共同利用する技術開発も進んでいます。

4.フリーランス産業

フリーランス産業の注目度も上がってきています。プログラマーやエンジニア、ライターなどの有名なフリーランスに加え、最近では、フリーランスの美容師やフリーランスのディレクターなど、多くの「フリーランス」が増えてきているんですよ。

  • クリエイティブ系フリーランス:ライター、イラストレーター、カメラマン、音楽家
  • ITエンジニア系フリーランス:プログラマー、インフラエンジニア、ゲームエンジニア
  • 技術系フリーランス:美容師、ディレクター

厚生労働省がフリーランス産業の最低報酬を規定し、バックアップ体制を整えていることからも、注目度の高さが伺えます。また、副業を解禁する会社が増えているため、正社員として働きながらフリーランス活動ができるようになったことも、フリーランス急増の追い風となっているでしょう。