今から4年ほど前の40歳のころ、ある日気が付いたら逆流性食道炎になっていました。調べたところ、逆流性食道炎は生活習慣が大きく関係する病気だそうで、罹患率は成人の10~20%といわれ、比較的誰でもなりやすい病気だといわれているようです。

どうして私が逆流性食道炎になってしまったのか、その原因と治療についてご紹介します。

食事中に起こった激しい胸の痛み

胸の痛みイメージ

ある土曜日の朝のこと、それは突然起こりました。その日は休日だったのでゆったりとした朝を過ごしており、朝食は食パンとオムレツ、サラダにドレッシングをかけた洋食でした。

しかし、ソファに腰掛け食パンをひと口食べたところ、飲み込むときに胸の辺りに激痛が走りました。「昨晩は何ともなかったのにこれは何?」とものすごくびっくりした私は、自分の状況がわからずに困惑しました。食べたあとも何か胸の辺りがズキズキします。もうひと口食べてみると、やはり激痛が走りました。どうも飲み込んだあとに、喉の奥から胃まで食べ物が通過する間で激痛が走るようです。痛みの場所は食道のようでした。

あまりの激痛だったため、そのまま土曜診療をしている内科を受診。診断は「逆流性食道炎」でした。ただ土曜日で内視鏡検査ができなかったため、月曜日に改めて受診をし、内視鏡検査後に診断が確定しました。病院からは1日1回飲むようにと、胃酸を抑える「パリエット(プロトンポンプ阻害薬)」を処方され、脂肪分の多いものの摂取や暴飲暴食は控えるようにと言われました。

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逆流性食道炎になった意外な原因が判明

胃酸の逆流イメージ

逆流性食道炎の原因について、病院でリーフレットをもらったので読んでみました。食道の痛みは、胃酸が何らかの理由で食道に逆流して食道の壁を溶かしてしまい、食道に炎症が起こることが原因のようでした。ではなぜ胃酸が逆流してしまうのかというと、通常は胃と食道の境目が閉じている状態なのに、何らかの理由で緩んでしまうことで逆流するようです。

何らかの理由とは、例えば、
・ストレス
・脂肪分やたんぱく質の多い食事や食べ過ぎ
・加齢や肥満、姿勢の悪さ

などでした。

私の場合、元々胃腸が弱いため年を取って胃もたれが増えたこともあるかもしれませんが、ストレスと姿勢の悪さもありました。その他に意外だったのが、夕食後すぐに寝る生活をしていると発症する可能性があるということでした。そのころの私は遅くまで残業し、帰宅後に食事を作って食べ、入浴後はすぐに寝るという生活。夕食後1時間程度でベッドに入っていました。

1日3食食べたほうが体に良いと思って夜遅くても必ず夕食をとっていたのですが、再度内科を受診したときに医師に聞いてみると、逆流性食道炎を発症したのはそれも原因でしょうとのことでした。

仕事量は減らせなかったのですがあまりにも激痛だったため、医師に処方された薬を飲みながら生活習慣の改善をすることにしました。