30歳くらいまでは低血圧でした。最高血圧は100以下。会社の健康診断でも85~90あたりという数字。出産しても体重が増えても100を超えることはなく、高血圧で悩む方を「大変だなあ」と人ごとのように眺めていた私に異変が起き始めたのは40歳を過ぎたころ。

人生何度目かのダイエットに失敗し、子どもたちも食べ盛りで味の濃いものを一緒に食べる生活を送っていました。唐揚げ、ポテト、カレーにシチューなど、ご飯に合うもののオンパレード! さらに夫のつまみのもつ煮込みや手羽元の煮込みなんかも食べる! 今考えるとこのラインナップで血圧が上がらないわけがありませんでした。

暴飲暴食の報いか、ついに血圧135!



あれは41歳のとき、会社の健康診断でした。体重も増え、運動もしなくなり、やばいなあと思っていたところ、血圧を測定すると最高血圧135! その数字を目の前にしても、「ああ、血圧を測る前ってドキドキするから上がるよね」とまだ自分の高血圧に気付かない私。翌年の健康診断では136。ここでついに「あ、私もしかして血圧高い?」と現実を認めるに至りました。

その後、実家の血圧計で測ると140や150を普通にたたきだす事態に、やっとまずいと思い始めました。思えば、料理もしょっぱい中華の素や粉末のだしを多めにぶわっとかける、肉はただ焼いて塩こしょうをかける、仕事から帰ってくるのが夜8時を過ぎるときは晩ごはんは9時、その時間からラーメンとか食べちゃう……。

これで運動もしないで体に異常の出ないアラフィフはいない! と今さらながら後悔しかありません。夜食べるから朝と昼は軽めかといえばそうでもなく、朝は子どもとソーセージとか卵とかを白米とおいしくいただき、昼は冷食を詰めたお弁当。この食生活を30代から続けていたのに40歳を過ぎて血圧が爆上がりしたのは、やはり年を取ったことと、運動量が減って太っていたことが大きかったのかもしれません。

そして両親、祖父が高血圧で脳梗塞家系だったことを思い出し、食生活を見直すことに決めました。

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薄味で満足できるおいしいだし



顆粒だしや粉末だしでも、おいしくて減塩のものは今もたくさん出ています。ただ私の場合、目分量で入れるため、粉末だと入れ過ぎてしまいやすいので、パックになっているおいしいだしを探しました。そんなとき、いただきもので手に入れたのが無添加のだしでした。おでんにしてもみそ汁にしても風味があってものすごくおいしい!

だしがおいしいと薄味でも満足できるので、時間のあるときに多めにだしを取って、煮物やおでんを作り置きし、余ったら冷凍しておいて、少しでもラクに続けられるようにしました。

また、調味料を塩こしょうだけでなく、おいしいラー油や山椒、柚子こしょうなどいろいろな調味料や薬味をそろえると、さらに楽しく食べられました。それでもやっぱり食べたくなるのはピザやハンバーガーや醤油の効いた唐揚げ……。家族だって食べたいので子どもや夫に出すときに少しだけもらって満足するように!

そして出勤のときにいつもより遠くに車を停めて、普段なら5分で歩けるところを15分かけて歩いたり、仕事中も意識して動き回るようにして毎日ちょっとずつ運動するよう心がけました。そうなると食事の際、薄味のものばかりで物足りないと思うこともあり、そんなときは作り置きしただしの効いた野菜スープにしょうがとラー油を入れて、たくさん食べるようにしていました。