粉瘤は良性の腫瘍だけど



まれに悪性に転じることも

粉瘤は基本的には良性の腫瘍です。しかし、ごくまれに悪性の腫瘍に変化してしまうこともあるそう……。

「粉瘤が悪性腫瘍になり、有棘細胞がんという皮膚がんになることもあります。

しかし、その確率は0.01%〜0.03%、1万人に1〜3人くらいと非常にまれなものです。

悪性腫瘍というのは長年放置して、質の悪い状態を保持すればがんになったりもします。汚いものをずっと体の中に放置していれば、それががんになってしまうということはあります。

粉瘤の袋の中も腐っていきますから、他の病気を引き起こさないためにも取れるなら取ったほうが良いでしょうね」(窪田先生)

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まとめ

粉瘤は袋ごと摘出することでしか完治しない病気です。専門の病院や皮膚科以外にも形成外科や内科で診察してもらうことができます。保険適用内で日帰り手術が受けられるそうなので、粉瘤があって気になる方は調べてみてはいかがでしょうか?

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

取材・文/ウーマンカレンダー編集室

著者/監修/窪田 徹矢 先生
くぼたクリニック松戸五香院長。獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouYuberとしての情報発信もおこなっている。