カミラ王妃、好感度急上昇⁈女王への追悼をブローチに込める

長年の不倫の末、2005年にチャールズ皇太子(当時)と結婚したものの、王室メンバーとして脚光を浴びる機会が少なかったカミラ夫人。今回、チャールズ3世新国王の即位を受け、王妃(クイーン・コンソート)の座に就いたカミラ夫人は英国民に受け入れられるのか?

歓迎ムードのない結婚だったチャールズ&カミラ

チャールズ3世新国王の即位に伴い、英国の王妃となったカミラ夫人。スコットランド・エディンバラのセント・ジャイルズ大聖堂に向かう亡き女王の棺に付き添った彼女は喪服に身を包み、義理の母であるエリザベス女王から譲り受けた、あざみをかたどったダイヤモンドのブローチを身に付けていた。

ダイアナ元妃から、一度噛み付いたら離さない大型犬になぞらえて〝ロットワイラー″と呼ばれていたカミラ夫人。ダイアナ元妃が交通事故で亡くなったことで、彼女への風当たりはさらに強くなった。そんな中、2005年にはチャールズ皇太子(当時)との再婚も果たし、晴れて王室メンバーに加わったものの、その存在は決して歓迎されたものではなく、カミラ夫人にスポットライトが当たることはなかった。

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カミラ夫人の王妃即位を願うと声明を出した女王


セントジャイルス大聖堂に女王の棺が移送された12日。カミラ王妃の胸元にはエリザネス女王から贈られたブローチが輝いていた。©️ Max Mumby/Indigo/Getty Images

カミラ夫人は、ダイアナ元妃への配慮からか、皇太子夫人に与えられる称号のプリンセス・オブ・ウェールズを使うことなく、コンウォール伯爵夫人として活動を続けてきた。王室の公式のウェブサイトによると彼女は、動物愛護団体や家庭内暴力の被害者をサポートする団体など、90以上の慈善団体のパトロンであり、現在、最も活動的な王室メンバーの一人である。

そしてチャールズ3世新国王は、君主としての初めての演説の中で、カミラ夫人の社会奉仕活動を評価し、「私は最愛の妻、カミラの愛に溢れた助けを頼りにしている」と語った。今年の在位70周年を前に、エリザベス女王が国民に向けて発表した声明でも「チャールズ皇太子(当時)の妻、カミラ夫人が将来、クイーン・コンソート(王妃)の称号を与えられることを心から願っている」と明言。

目立たない存在であり続けながら、実は活動的に公務に取り組んでいたカミラ夫人。女王の遺言とも取れる、このメッセージとチャールズ3世新国王の後押しを受け、彼女は新しい英国の王妃として、輝きを放つ日は来るのか?