【医師監修】コンタクトで目が充血する原因と対処法。目を休ませる家用メガネも紹介

コンタクトはとても便利なアイテムですが、装着時に充血が起きる人も。充血を防ぐには、原因を突き止めた上で的確な対処法を取ることが大切です。そこで本記事では、コンタクトで充血する原因や対処法を解説するとともに、目を休ませたい時に役立つメガネのアイガンの商品を紹介します。

コンタクトで充血する原因

目の充血はさまざまな原因で引き起こされますが、コンタクトレンズの使用によって充血するケースもあります。まずは、コンタクトで充血する原因について解説します。

レンズの傷や汚れ

コンタクトを装着すると、肉眼では見えない汚れがレンズに付着します。そのため、正しいケアをしながら使用することが大切です。

ケアが不要なワンデータイプ以外のコンタクトは、毎日のお手入れが不可欠。正しいケアをしなければレンズに汚れが溜まるだけでなく、知らない間に傷がつく場合もあります。

レンズが汚れた状態を放置すると、目にかゆみや傷をもたらす原因になりかねません。また、目に負った傷から細菌が入って炎症を起こすケースもあります。

誤った使い方による酸素不足

コンタクトには、適正な装着時間が定められています。朝から夜遅くまでなど、規定の装着時間より長く付けていると、目が疲れるだけでなく十分な栄養や酸素が目に行き渡りません。

酸素不足になった目が酸素を取り込もうとすると血管が拡張し、充血しやすくなります。充血以外にも、目がしょぼしょぼしたり、角膜に傷が付いたりすることもあるため注意が必要です。

目の乾燥

コンタクトは目を覆うように付けるので、レンズが眼球表面の水分を吸って涙量が少なくなり、裸眼より乾燥しやすい状態になります。過度な乾燥は異物感やかゆみ、充血を引き起こす可能性が高いです。

自分の目に合わないコンタクトの使用

目のカーブ形状は人によって異なるため、自分の目に合うベースカーブのコンタクトを選ぶのが基本です。

しかし、カラーコンタクトなどを選ぶ際は「友人が使っているから」という理由で同じ物を使うケースも珍しくありません。見た目は良くても、目のカーブが異なるために友人には合っていても自分には合わないことがあるので、気を付けてください。

特に、コンタクトのベースカーブの数値が自分の目より小さいと、充血を引き起こすだけでなく異物感・圧迫感の原因になる時があります。

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コンタクトによる充血で考えられる病気

目の充血は、病気によって起こるケースもあります。ここでは、コンタクトが原因で起こる恐れのある目の病気について見ていきましょう。

ドライアイ

涙は目を保護する役割を担っていて、常に涙が目の表面を覆うことで、乾燥や外部刺激を防げるようになります。コンタクトを装着すると涙が不足して角膜が乾燥し、ドライアイにつながるため要注意です。

ドライアイとは、涙の量・質のバランスが崩れ、目に必要な涙が行き渡らなくなる病気のこと。涙による保護がなくなるため、目に傷が付きやすくなります。

長時間に渡るコンタクトの装着は、涙量が減ったり不安定になったりするので、ドライアイの原因になりかねません。近年は、コンタクト使用者の増加とともにドライアイになる人も増えつつあります。

アレルギー性結膜炎

アレルギー性結膜炎は、まぶたの裏側・白目を覆う結膜が炎症を起こす病気です。白目の周辺・まぶたの裏側の充血が主な症状ですが、かゆみや異物感を伴うこともあります。

目から分泌されるたんぱく質や花粉を始めとした汚れがコンタクトに付着し続けると、アレルギー性結膜炎を悪化させるリスクも。病状が悪化した場合は、視力が低下する恐れもゼロではありません。症状がひどい時は、コンタクトの使用を中止するなどの対策が必要です。

角膜炎

角膜炎には、細菌性角膜炎と真菌性角膜炎の2種類があります。

細菌性角膜炎は、コンタクトの使用で傷を負った角膜に細菌が繁殖し、炎症を引き起こす病気。真菌性角膜炎は、コンタクトの長時間の使用や、ケアが不十分なコンタクトの使用によって発症します。

いずれも目の痛み・異物感・充血などが起き、片目のみに症状が出ることが多いです。