2015年に子宮頸がんが判明した、とりだまり まどさんの体験を描いたマンガを紹介します。子宮頸がんの手術をおこなったとりだまりさん。手術を終えてからしばらくの間は、いくつか生活上の注意点があるとのことで……。

















体にメスを入れるということは、たとえ病気が治ったとしても、これまでとは異なる生活が待っているということ。

私がそのことに気付いたのは、実際に手術を終えてからでした。

まず、一度開腹手術をすると、当分は腸閉塞が起こりやすくなるのだとか。

そのため、消化の悪い物や食物繊維が多い物は、小さく切って、少量から食べることを勧められます。

決して食べてはいけないということではないようですが、注意するに越したことはないようです。

ただ、「当分」がどれくらいの期間なのかは、誰にもはっきりとはわからないようで、
病院側に聞いてみても、「半年」とか「年」とか「それ以上」と言われることもある様子。

他にも、私のようにリンパ節郭清をやった人が気を付けなければいけないのが「リンパ浮腫」。

「浮腫」とは「むくみ」のことです。

手脚のリンパ液の流れが滞らないようにして、むくみをためないようにしなければならないので、こまめに手足を心臓より高い位置に上げてみたり、ウォーキングなど適度な運動をしてリンパ液の流れをよくしたり。

そして、締め付けのきつい衣類や服を避けたり、長時間湯船に浸かることを避けたり。

私は、湯船でゆったりと本を読むのがとても好きだったので、これが制限されると知り、本当に嗚咽(おえつ)しました……。

手術ができない方からすれば、ぜいたくな悩みなのだと思いますが、「好きなことと引き換えに病気が治るなら、仕方ない」とは、やっぱりなかなか思えないのでした。
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長湯はNGと聞き、本当にショックだったと、とりだまりさん。術後、日常生活で制限しなければいけないことは、想像以上に多いのですね。

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※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)
日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。

著者/とりだまり まど(46歳)
フリーライター。39歳で子宮頸がん(ⅠB2期)が見つかり、子宮・卵巣摘出、薬物療法(抗がん剤・シスプラチン)と放射線治療を経験。治療体験を描いたブログ『今日のもイキイキと弱音を吐きます』をゆるゆると更新中。