薬でダメージを受けた「肝」と「腎」が回復
黒酢ラッキョウの作り方は下項をご参照ください。もう少し少量で作りたい、というときには、ラッキョウの量に応じてレシピのⒶを減らすといいでしょう。
黒酢は国や行政の認証印がある米黒酢、ラッキョウは国産の高品質な物をお使いください。こうした食材のほうが、西洋医学的な有効成分を得やすいでしょう。
ハチミツはブドウ糖の少ない物を選びます。冬場など、気温が低いと白い結晶になるのがブドウ糖です。この結晶があまりない物を使いましょう。
黒酢ラッキョウは1食につき、病気の予防が目的の場合は朝晩に2粒ずつ、循環器系の病気の治癒に役立てたい場合は朝晩に3粒ずつを目安に食べてください。もちろん、それ以上食べても大丈夫です。
一度に複数回分まとめて食べてもかまいませんが、朝晩に分けるほうがお勧めです。黒酢ラッキョウの成分が常に体内に存在することになるからです。いずれも毎日、継続してとることがたいせつです。
漬け汁も併せていただくといいでしょう。黒酢ラッキョウの成分をもれなくとれます。クセがあるので、オリーブオイルやエゴマ油と合わせてドレッシングにしたり、隠し味として使ったりするのがお勧めです。
黒酢ラッキョウは薬との相互作用もなく、また治療を妨げることもありません。薬で受ける「肝」と「腎」のダメージを減らし、同時に回復の補助が期待できる希有な健康食です。
そもそも(黒)酢漬けのラッキョウは、人類が何百年にもわたり食べ続けている物です。長年の歴史があることから、効能や安全性は示されているといえるでしょう。治療中の人やそうでない人も、黒酢ラッキョウを試してはいかがでしょうか。
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黒酢ラッキョウの作り方
材料
ラッキョウ…3kg
Ⓐ黒酢…1400ml
ハチミツ…750g
本みりん…350ml
天然塩…100g
❶ラッキョウの塊をほぐし、根と茎を切り落とす。
❷①をボウルに入れて、流水でやさしくもみこむように洗う。
❸水を張ったボウルに②を入れ、1粒ずつていねいに洗い、ザルに入れる。このとき、もったいなくてもひと皮むいて、砂や泥をしっかり洗い流す。
❹ラッキョウをザルに戻し、流水で流して水を切る。
❺煮沸消毒した保存容器に、水気をふき取った④を入れる。
❻Ⓐを鍋に入れ、火にかけ、アクを取り、沸騰直前に火を止め、熱いうちに少しずつ⑤に注ぎ入れる。粗熱が取れたらふたをして、冷暗所で保存する。2~3ヵ月後からが食べごろ。
この記事は『壮快』2022年7月号に掲載されています。
画像参照:https://www.makino-g.jp/book/b605811.html