目薬は忘れるよりも2度さすほうがはるかにいい

日常生活では、目を疲れさせないように心がけています。スマホやパソコンの作業はできるだけ控えていますが、コロナ禍によって、家にいる時間も長くなりましたから、なかなか難しさを感じています。

外出の際には、強い光の刺激を受けないように、サングラスをかけて目を保護するようにしています。

もともと私は、目が人一倍疲れやすいほうで、目が疲れると、頭痛がすることがあります。特に最近は、年齢のせいもあるのか、その傾向が顕著になってきました。だからこそ、日常生活でも気をつけなくてはいけません。

目のケアとして、入浴時に温かいタオルを顔に乗せて、目を温めています。血流がよいほうが緑内障にもいいと聞いていますし、目を温めるととても気持ちがいいのでお勧めです。ただ、私はときどきそのままお風呂で寝てしまうので、皆さんは注意してください(笑)。

お風呂でのホットタオルはときどきですが、寝る前に目を温めることは日常的に行っています。私の場合、市販品のアズキの目枕を使用します。リラックス効果も高いので、睡眠にもいい影響があるのではないでしょうか。

また、緑内障の場合、特に担当の医師とのコミュニケーションが重要だと感じています。というのも、緑内障はよほど悪くならないかぎり、はっきりした自覚症状が出てきません。ですから、自分の状態を正確に伝えるのが難しいのです。私は心配になったら、すぐに医師に相談することにしています。

ときどき、「今日はちゃんと目薬をさしたっけ?」と不安になることがありました。1度さしているのに、それを忘れていて、さらに2度めをさしても大丈夫だろうかと、医師に相談したことがあります。医師曰く、2度さすことになっても、忘れるよりはるかにいいそうです。それ以来、迷いがなくなったので、助かっています。

私の場合も、高かった眼圧が点眼によって下がってきましたから、とにかく継続がたいせつです。

目が見えなくなることはとても怖いこと。今できる治療を根気よく続けていくことが最も重要だと感じています。緑内障にしても、がんの治療にしても。

女優として、体のいい状態をできる限りキープして、いいお芝居をしたいという思いが根底にあります。そのために、これからも自分のできることを我慢強く続けていきたいですね。

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血流をよくすることは目にとって好影響
聖路加国際病院眼科医長 永井紀博

緑内障の原因はさまざまですが、患者数は年々増えています。これは日本における高齢化が進んでいることも背景にあります。

治療法は現状、点眼薬に頼ることになりますが、血流をよくすることは、目にとってよいと考えられています。これからも担当の医師とよく相談しながら、ケアしてください。

この記事は『壮快』2022年7月号に掲載されています。

画像参照:https://www.makino-g.jp/book/b605811.html