育ち盛りの子供がいるご家庭では、毎月の食費がかさみがちです。
大切なお子さまには元気に健康的に育って欲しいものですが、かといって毎月の食費が高すぎても家計を圧迫する原因となってしまいます。
無理なく食費を節約するためには、日本全体の3人家族の平均食費と比較して、自分の家族の食費が高いのか低いのかを知るところから始める必要があります。
そこで本記事では、総務省が公開する最新の統計データを参照しながら、3人家族の平均食費をご紹介します。
そのうえで、無理なく食費を節約するための方法を解説していくので、「毎月の食費を節約したいけど何をすれば良いかわからない」と困っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
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3人家族の1ヶ月あたりの食費は平均7.76万円!
総務省統計局の令和3年度(2021年)における「家計調査年報」を参照すると、3人家族の1ヶ月あたりの平均食費は約7.76万円です。
家族3人暮らしの平均的な食費と、比較対象として夫婦2人暮らしの平均食費をまとめましたのでご覧ください。
参照:家計調査年報(家計収支編)2021年(令和3年)|総務省統計局
上記の表を見ると、2人家族よりも3人家族のほうが毎月の食費は平均1.1万円ほど高くなっていることがわかります。
どちらの家族も大きな割合を占めているのが「調理食品(いわゆる“中食”)」で、夫婦2人の場合と比べて3人家族のほうが2,000円ほど高い金額です。
また、毎月1,000円以上の差額があるのは「穀類(お米、パンなど)」、「肉類」、「菓子類」、「調理食品」、「外食」の5項目となっています。
育ち盛りの子供は成長するにつれてコンビニで買い物をしたり、外食をしたりとなにかと食費がかさみます。
上記5項目の見直しをすることで、毎月の食費を節約できる可能性が高いといえるでしょう。
3人家族における四半期ごとの平均食費
続いて、3人家族における四半期ごとの平均食費を見ていきましょう。
同じく総務省の統計データを参照すると、四半期ごとの平均食費は次のとおりとなっています。
参照:家計調査年報(家計収支編)2021年(令和3年)四半期|総務省統計局
お正月や春休みなどで学校がお休みになることが多い1〜3月期の平均食費は約7.4万円で、四半期ごとの区分けの中で最も安い金額となっています。
一方、クリスマスや忘年会などのイベントごとが多い10〜12月期は約8.3万円となっており、最も食費が高くなる季節ということがわかります。
その他、暑い季節の7〜9月期は「飲料」、旬な野菜が市場に出回り始める4〜6月期は「野菜・海藻」の金額が高くなるなど、季節によって金額に差があることも特徴です。
世帯主の年齢階級別の平均食費
世帯主の年齢階級別の平均食費についても見ていきましょう。
世帯人員数の平均が3人前後となっているので、自分自身の年齢と照らし合わせてご確認ください。
参照:家計調査年報(家計収支編)2021年(令和3年)|総務省統計局
上記の表を参照すると、「50〜59歳」の毎月の食費が最も高額で、「29歳以下」の世帯が最も食費が低いことがわかります。
世帯主の年齢階級が50歳以降になると、子供が自立して離れて暮らす世帯が増えることから、世帯人員数の減少に伴い毎月の食費も減少傾向にあります。
また、60歳以降になると「外食」の金額が大幅に減少し、「果物」や「野菜・海藻」にかける食費が増えていることから、自炊中心の生活をしている世帯が多いと予想できます。
年間収入別の平均食費
最後に、世帯主の年間収入別の平均食費を見ていきます。
総務省の統計データを参照すると、年間収入が300〜350万円の世帯で平均6.4万円、世帯年収が1,000万円を超えると毎月の平均食費は約9.5万円となります。
※世帯人員平均が2.93人となっているため、ほぼ3人家族としてカウントしています参照:家計調査年報(家計収支編)2021年(令和3年)年間収入階級別|総務省統計局
上記の表を参照すると、一部を除いて年収が上がるにつれて1ヶ月あたりの平均食費は上がっていくことがわかります。
自分の家族の世帯年収と見比べてみて、平均食費とどれくらいの差があるかを調べておきましょう。
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3人家族の理想的な食費は収入の20%程度
ここまでは総務省の統計データより「3人家族の平均食費」を様々な観点からご覧いただきました。
ちなみに、3人家族の理想的な食費は、収入の20%程度といわれています。
たとえば、1ヶ月の手取り収入が夫婦2人あわせて50万円とするなら、ひと月の食費は10万円以内に抑えるのが理想的です。
家族状況やその時々のイベントによって食費は変動するものの、2021年度における3人家族の平均食費は約7.76万円なので、食費を節約する際のひとつの目安と覚えておきましょう。
食費を抑えることで浮いたお金は、将来の老後生活や子供の教育費、様々なライフイベントを見据えて貯金に回すのがおすすめです。
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