生活防衛資金とは
生活防衛資金とは、万が一の事態に備えるための資金のことです。
私たちが生活する上で、突然の病気やケガといったリスクはつきものです。
また、それ以外にもさまざまな理由で働けなくなり、収入が減少したり、最悪の場合は収入が得られなくなったりしてしまう恐れもあります。
収入が得られなくなるケース
突然の病気やケガ
交通事故による入院や手術
会社の倒産、失業
自然災害
すでに生命保険や損害保険に加入している人も多いと思いますが、保険金を申請しても実際に受け取れるまでには時間がかかります。
また、仮に補償が適用されても想定外の出費がかさんでしまう可能性もあるので、当面の生活費に困窮してしまうかもしれません。
そうした事態に備えて、あらかじめ用意しておく資金のことを生活防衛資金と呼びます。
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生活防衛資金を分ける理由
生活防衛資金は、貯金と分けて用意する必要があるとされています。
その理由は、生活防衛資金と貯金それぞれの目的の違いにあります。
生活防衛資金と貯金の違い
生活防衛資金:万が一の事態に備えるための資金のこと
貯金:将来起こり得るライフイベントのために用意する資金のこと
生活防衛資金は、収入が減少する場合や想定外の支出が膨らんだ場合に備えるためのものです。
一方の貯金は、結婚や出産、子供の教育費や老後の生活資金など、将来のライフイベントに備えて用意する資金のことです。
「貯金があれば生活防衛資金は必要ない」と考えている人もいるかも知れません。
ですが、万一の事態が起こる度に貯金を削っていると、いつまで経っても目標の貯金額を達成することはできません。
病気やケガを克服したときは良くても、将来のライフイベントを犠牲にすることになりかねないので、生活防衛資金と貯金は分けておくのが望ましいといえます。