『ドトール珈琲店』の「珈琲屋のビーフカレー」990円 | 食楽web

●調査内容:おなじみドトールにコーヒー入りのカレーがあるらしいとの噂。実際に食べてその味を確かめてみた

 おなじみドトールコーヒーショップ(通称ドトール)といえば、どの街に行っても駅前や繁華街など便利な場所にあるコーヒーショップ。その数、全国になんと1066店舗もあるとか(2022年12月現在)。だから、わざわざ「今日はドトールに行くぞ!」と意識することなく、ふらりと入ってコーヒーを頼む人も多いと思います。

 軽食には定番の「ミラノサンド」もいいですよね。とくに筆者は定番「ミラノサンドA」、つまり生ハム、ボンレスハム、ボローニャソーセージという3種のハムが入ったシンプルな味がお気に入り。ただし、めちゃくちゃお腹が空いているときにはあまりドトールに行きません。なぜなら、お米や麺などのガッツリ食べられるメニューがないから。


ドトールのミラノサンド

 しかし最近、同僚と話していたら、「ドトールのカレーはコーヒー屋だけあって、なかなか美味しいですね。コーヒーが隠し味らしいんですよ」と言い出しました。「ドトールにカレー? そんなメニューあったっけ?」と聞き返すと、どうやらドトールの新業態である『ドトール珈琲農園』と『ドトール珈琲店』という店の話らしく、そこにはカレーやオムライス、スパゲティなどの食事メニューが豊富にラインナップされているんだそうです。

 調べてみると、その『ドトール珈琲農園』(場所により『ドトール珈琲店』と名称が変わるようです)はここ数年、都内を中心に続々と増えており、HPには「珈琲農園主の邸宅に招かれたような上質な空間で、心ゆくまで珈琲の味わいを愉しむ。そんな空間を目指して、ドトール珈琲農園はうまれました」と書いてあります。う~ん、普通のドトールにしか行ったことがないので、違いが気になりますね。

 そしてなんと、その『ドトール珈琲農園』筆者がたまに利用する駅のそばにオープンしていたのです。そこで、実際に行って噂のカレーの実力を確かめてみることにしました。

「ドトール珈琲店」は大人気だった!


『ドトール珈琲店 本郷三丁目店』は、昨年(2021年)9月にオープン。ほかに都内を中心に計16店舗展開しています

 訪れたのは東京文京区・本郷三丁目駅前にある『ドトール珈琲店』です。駅改札を出ると目の前に『ドトールコーヒーショップ』があるのにもかかわらず、その数十歩先に、この『ドトール珈琲店』がありました。行ってみると、61席もあるというのになんと満席! 大人気じゃないか! 客層としては、学生、ビジネスマン、ご年配の方々、親子連れの家族など幅広く、もはやファミレス状態です。

 フロアは普通のドトールと比べてかなり広く、ゆったりとしたソファー席、4人がけのテーブルシート席、さらに1~2人用の小さなシート席などもあります。シートに案内されて座ってみると、椅子はふっかふか。王様気分です。席の間隔も広く、他のお客さんから覗かれにくいようなレイアウトになっていて、なかなかのんびりできそうな空間です。


素のドトールに比べると、ブレンドコーヒーは倍以上のお値段がしますが、こだわりのスペシャルティコーヒーが楽しめます。ちなみに珈琲の2杯目は半額

 メニューを開くと、まずはコーヒーのページ。ここでは、普通のドトールとは違い、コーヒー生産量全体の数パーセントしかない希少性高い豆を使用し、挽きたて&淹れたてのハイクラスなスペシャルティコーヒーがウリのようです。実際、店の入り口付近でスタッフの方が1杯ずつ丁寧にコーヒーを淹れているんですよ。

 そしてフードのメニューを見ると、確かに、パスタやオムライス、ドリアなどのメニューがずらり。その中に、件のカレーを発見。その名も「珈琲店のビーフカレー」(990円)です。“数種類のスパイスにコーヒーでコクをプラスした”というコピーが添えられており、ソソられます。せっかくなので、コーヒー付きのセット1375円で、コーヒーは「ドトールブレンド」をチョイスしました。

 で、待つことしばし。最初に登場したのが「ドトールブレンド」です。


「ドトールブレンド」は単品550円

 中深煎のブラジル&コロンビア豆を使用したというコーヒーは、確かに挽きたてのコーヒー豆特有のフレッシュな香りがします。飲んでみると、まろやかな舌触りで、口の中でその丸みを帯びたコクが増幅するよう。明らかに通常のドトールのブレンドコーヒーより上質な味わいです。

 続いて登場したのがお目当ての「珈琲屋のビーフカレー」です。


「珈琲屋のビーフカレー」990円

 インド系ではなく、英国経由でやってきた洋風カレーといったイメージですね。見た目も美味しそうですが、なんといっても香りがイイ! そしてカレーソースの色も濃厚なチョコレート色をしていて、具材もゴロゴロ。思ったよりもはるかに贅沢なカレーじゃないですか! さっそく食べてみます。


ゴロゴロ具材は何かというと…

 カレーソースは、玉ねぎや野菜、牛肉がじっくり煮込まれた感じの、濃度の高いとろみ具合です。そのソースを一口。ちょっぴり辛いのですが、スパイスが馴染んでいて、とがった感じはゼロ。まるでホテルで食べるカレーのようなリッチな味わいです。メニューにはここにコーヒーが入っている、と書いてありましたが、さすがに舌ではわかりませんが、確かにコク深く、旨味も濃い。

 具材は、ゴロゴロと大ぶりの牛肉が6個。かと思いきや、3つはビーフで3つはナスでした。それには少しがっかりもしたのですが、食べ続けてみると、これが意外と良いバランスなんです。

 ビーフはふんわり柔らかく噛み締めると旨味があって、ナスはクタッと舌の上でとろけて、ソースを吸い込んでいるので、口の中でじわっとカレーの香りとナスの旨みが広がります。欲を言えば、ビーフ3:ナス6の割合が嬉しいな、と思ったりしました。

 そして、このカレーライスでもう1つ感動したのが、実はライスです。


まさか『ドトール』のごはんが美味しいとは!

 このライス、カレーのためだけに炊いたのかと思うほど超優秀。心持ち硬めに炊いてあり、それを少し押さえつけたような感じでお皿に盛られて出てきます。

 スプーンですくうと、塊になるのですくいやすく、カレーソースにも絡まりやすい。口に入れるとホロリとほどけ、米粒を噛むほどに心地よい弾力を感じます。そしてご飯自体に旨味もある。そう、総合的にカレーの旨さを引き立たせている立役者がライスなのです。

 まさかドトールでこんなに美味しいカレーライスが食べられるとは思いもしませんでした。そして、カレーの後にもやっぱりコーヒーを飲みたくなり、おかわりしました。2杯目が半額というのも嬉しいですね。なんだかんだと居心地がよく、1時間半も滞在してしまいました。

●調査結果


今後ますます増えていきそうな予感がする『ドトール珈琲農園』(食楽web)

 同僚に教えてもらった通り、ドトールコーヒーのカレーが美味しいという噂は本当でした。しかも、ほかにも気になるメニューがいっぱいあって、ちょっと値が張る分、通常のドトールより使い勝手がいいかも! ぜひ、皆さんもお近くの『ドトール珈琲農園』(場所により『ドトール珈琲店』もあり)を探して食べに行ってみてください。

(撮影・文◎土原亜子)