2021年に乳がんが判明し闘病を続けている、こほこさんの体験を描いたマンガを紹介します。

全摘と再建をした右胸の傷の経過を確認してもらうために形成外科を受診したこほこさん。そこでドッグイヤーという聞き慣れない言葉を耳にして……。

手術の傷を確認してもらうために約20日ぶりに形成外科を受診しました。

傷が治ってきたのか、皮膚の盛り上がり方も少し変わってきていました。



退院した日に抜糸をしてもらっていたのですが、その糸が残っていたのでこのときに抜いてもらいました。

右胸の傷は術後、一部が壊死しているとのことでどうなるかと思っていたのですが……きちんと新しい皮膚が壊死した部分を埋めてくれているようでした。

私は全摘した右胸の再建に自家組織を使うことにしたので、左太ももから皮膚や脂肪、血管を移植しました。ただ、太ももの皮弁(血流のある皮膚や皮下組織)だけでは足りなかったようで、半年後くらいに脂肪注射をして胸の形を整えることになりました。

私の右胸の傷は端がぽっこりと盛り上がっているのですが、そこはドッグイヤーという名称になっているのだそう! かわいい名前だな〜と思ったのもつかの間、ドッグイヤーを放置していると皮膚が引きつれてしまうとのこと。

自分でも傷が引きつっている感覚があったので、いずれ治すことになりました。



退院から1カ月。術後の経過も良く、体調も元に戻りつつあったので実家へ帰省しました。

私が住んでいるところから実家は新幹線に乗らなければいけないほど離れており、両親とは術前にあったのが最後でした。

母は何かと私のことを気にかけてくれており、電話をしてくれたり、クール便でおかずを送ってくれたりしていました。無事に手術も終わったし、両親の前では元気に振る舞おうと思っていたのですが……。

「痩せたね」と母は私をかなり心配している様子。体重変わってないのに痩せたように見えるのか!? と少し驚きました(笑)。

親だからこそわかる違いみたいなものがあるのかな〜と思いつつ、帰省中は子どものころのように両親に甘えました。

実家には犬がいるのですが、その犬を散歩したとき犬が走り出したので私も連られて駆け出していました! 再建時に組織を取った左脚を引きずることや痛みを感じることはなく、回復しているとしみじみ思いました。
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術後の帰省で両親に甘えたというこほこさん。親の存在って特別なものですよね。

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監修/黒田愛美先生(Zetith Beauty Clinic副院長)
美容・アンチエイジング専門医。トライアスリート。1979年東京生まれ。2003年獨協医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学内分泌乳腺外科に入局。2007年品川美容外科へ入職、2011年品川スキンクリニック新宿院の院長に就任。2013年同クリニック、表参道院院長に就任。その後、予防医学と分子栄養学を改めて学び、美容外科、美容皮膚科、アンチエイジング内科の非常勤医師として複数のクリニックの勤務を経て、現在に至る。

著者/こほこ
2021年、乳がんになり右胸を全摘。「患者さんが残した記録が誰かのためになることもあるよ」と医師から聞き、絵日記を書き始める。夫と2人暮らしの40代。仕事も趣味も人生も楽しく継続中。
Instagram:@co_4_co_kyoto