固定費の見直し

今年は電気代などの光熱費も値上げされました。水道光熱費は生活に欠かせないものです。必ずかかるお金だからこそ使い方に気をつけてみましょう。

電気料金

Kさんのご自宅はLED電球を使用していない箇所が多くあるようですので、電球はLED電球に変えることをおすすめします。LEDの消費電力は白熱電球のおよそ20%、蛍光灯の30%程度といわれています。照明器具をLEDにするだけで電気代が軽減できると思いますのでぜひ検討してみてください。

消し忘れが多い場所の照明は人感センサーの電球にすることもおすすめです。LEDも比較的安価に購入できるものもあり、色も温かみのある色など選べるようになっています。インテリア、使い方にあわせて検討してみてください。

水道・ガス料金

シャワーをよく利用する場合はシャワーヘッドを節水タイプに切り替えてみましょう。
毎日使うシャワーの水量を減らすことで、水道代やガス代の節約も期待できます。50%以上の節水を期待できるものもあるようです。購入のコスト、使いやすさなども含めてご検討ください。

通信費

格安スマホプランとプラン内容、料金を比較し、プロバイダーも割引の内容などを見比べて通信費の見直しをしてみましょう。家族全員が見直すことで大きなコストカットが図れます。低コストで快適に使うことも可能になってきました。ぜひ複数の会社で比較検討ください。

LED電球、節水シャワーヘッド、格安スマホプランなどによる家計の見直し術は、誰でも聞いたことがある、知っているものだと思いますが、実際に自分の生活に取り入れているかというと「一部だけしかLEDに変えていない」「いつかスマホのプランも変えようと思っている」と意外と後回しにされがち。省エネルギーの観点からも物価上昇が気になる今こそ、徹底的にコストカットに取り組んでみましょう。

Kさんの現在の水道光熱費が2万5000円ですから、仮に15%削減できれば3750円節約でき、年間では4万5000円の節約になります。スマホ、Wi-Fi等の通信費は家族の人数が増えると家計の負担も増えていきます。

固定費の見直しは、生活に欠かせないものだからこそ「重要」です。徹底的に取り組んでみてください。一度節約できれば、節約効果は長期間にわたります。

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子供関連費用の考え方「お小遣い制」の導入


お金を数える少年
【画像出典元】「Rodica Vasiliev/Shutterstock.com」

学校の授業料や塾の費用などは定額で家計の管理がしやすいと思いますが、子供にそれ以外のお金が必要になったとき、請われるままにその都度お金を渡してしまうと、計画的な家計管理が難しくなります。

小学校から中学校、高校と進学のたびに子供の環境にも変化が生まれ、必要なお金も変化すると思いますが、親の収入には限りがあるため、「お小遣い制」の導入を検討ください。

まずはKさんご夫婦が働いて、労働の対価として収入を得ていることをしっかり子供にも伝えましょう。そしてご家族で話し合ってお小遣いの金額を決め、子供にもその金額の中でやりくりする工夫を身に付けてもらうようにしてください。

2022年4月から新しい指導要領のもと高校家庭科の授業が始まり、高校生が金融教育の授業を受けるようになりました。投資などの教育も始まっていますが、限られた収入の中でやりくりして支出をするのは生活の基本です。ぜひ、家庭でもお小遣いのやりくりを経験してお金の教養を身に付けてほしいと思います。

◆子どものおこづかい額(単位:円)

資料:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査:令和2年」をもとに筆者作成
(子どもがいる家庭が回答した数値の全国平均値・月平均)