気が付けば3カ月生理がないというとき考えられるのが生理不順、閉経、妊娠です。その中で妊娠の可能性は、避妊ナシの性交渉があったかどうかが鍵になります。もし身に覚えがある場合はどうすればいいのか、産婦人科医の駒形依子先生に聞きました。

教えてくれたのは…
監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)
東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。

妊娠検査薬の反応があるのは2カ月まで



もしかしたら妊娠かもと思ったら、まずは市販の妊娠検査薬の使用が思い浮かびます。しかし、妊娠検査薬は妊娠の初期症状にしか反応しないと駒形先生は言います。

「市販の妊娠検査薬は10週くらいまでに反応するようにできています。12週を超えてくると、反応するホルモンが出なくなるので検査できなくなるのです。

ですから、避妊をしない性交渉があって生理がなく、心配で妊娠検査薬を使う場合は2カ月以内に使いましょう。例えば3カ月、4カ月たってから妊娠検査薬で陰性だった、閉経の兆候だろうと自己判断してしまうと、妊娠が進行してしまいます。避妊をしない性交渉があって3カ月以上生理が来ないときは産婦人科を受診してください」(駒形先生)

(広告の後にも続きます)

閉経10年くらい前からは自然妊娠はしにくくなる



40代で妊娠する方は少なからずいますが、40代になると自然妊娠の確率は低くなることがわかっています。

「閉経したあとは卵子がないので自然妊娠することはありません。ただ、妊娠可能な卵子は40歳には5000個以下と、閉経の10年くらい前から少なくなるため、自然妊娠の確率は低くなります。卵子が1000個以下になると閉経です」(駒形先生)

40代の自然妊娠の確率は低くなる、けれどゼロではないというのが悩ましいところです。