人気マンガ家・イラストレーターの和田フミ江さんが、実家と義実家の墓じまいに奔走するマンガ「墓じまいできるかな?」。

ある日、誰にも相談せずにお墓を購入したという和田さんの夫の祖母。「みんな一緒に入れるように墓碑銘に苗字は入れないでおいたから!」と言われたものの、誰も義祖母と一緒のお墓に入りたいとは思っていませんでした。その後、和田さんの夫の母は義祖母が購入したお墓の処分に奔走し……。

夫の祖母はワンマンな人で何でも自分の思い通りにしたいタイプの人でした。このときもお墓を無断で購入してみんなで一緒に入ると言い出し、行き場のないお墓が1つできてしまいました。

夫の実家のお墓問題については私は何もしていないので、ここからは夫の母の話になります。

夫の母は、お寺Aにある毎年管理費だけ払っている自分の実家のお墓と、お寺Bにある新たに夫の祖母が作ってしまったお墓の両方を、墓じまいすることにしました。夫の両親夫婦も私たち夫婦もそれらに入る予定はなく、放っておくといずれ私たち夫婦の負担になる、と思っていたからです。









お寺によっては墓じまいして檀家をやめるとき「離檀料」といって何百万円も取ったりすると聞き、お寺Bに墓じまいする旨を相談に行くときに母はとても緊張したそうです。幸いお寺Bのご住職はよい方で、特別な費用は要求されませんでした。

それでもお骨の引き上げや墓石の取り壊し、読経などで合計40万円ほどかかったそう。

お寺Aのほうでは、夫の母の実家のお墓の墓じまいをし、亡き祖父母の永代供養までお願いして、全部で160万円ほどかかったそう。

合計約200万円。明細を見せてもらって、私は思わず「えっ、こんなに……?」と言ってしまいましたが、夫の母は「2つ墓じまいしたから、これでも安く済んだほうだと思うよ」と晴れ晴れとした様子でした。

これで晴れて(?)私たちには「将来引き継ぐお墓」も「入るお墓」もなくなりました。
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和田さんの義母は、自身の実家のお墓とともに義祖母が購入したお墓の墓じまいをしました。費用は墓石の取り壊しや永代供養など全部で約200万円もかかったのだとか! 和田さんたちの迷惑にならないように、と先にお墓問題を片付けておいてくれた義母に、和田さん夫婦はとても感謝したそうです。皆さんは実家や義実家のお墓の今後について考えたことはありますか?

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

著者/和田 フミ江(46歳)
イラストレーター・漫画家・二児の母。女偏差値43。極度の運動不足・シミ・シワ・白髪・腰痛・片頭痛などなど問題山積みで、ネタに困る気がしない。「ステキなおばあちゃん」を目標に、これから頑張りたい! 雑誌『フォアミセス』で「朝子のムジカ!!」連載中。