【この記事の目次】

1 「お力になれず」の意味とは?2 「お力になれず」をビジネスメールで使うときのポイントとは?2.1 依頼や要望のメールに対して断る返信をするケース2.2 提案の不採用を通知するケース2.3 セットでクッション言葉も使う2.4 直後にフォローの表現を入れる3 「お力になれず」の類義語とは?3.1 「お役に立てず」3.2 「ご期待にそえず」3.3 「不本意ながら」4 「お力になれず」と「お役に立てず」の違いとは?5 「お力になれず」の英語表現とは?

「お力になれず」の意味とは?

「お力になれず」の意味は、相手の依頼や要望に対応できないということです。

相手の依頼や要望に対応できるだけの余裕や能力が自分にはないという意味合いも含まれており、相手の依頼や要望を断るときに使います。

「お力になれず」は、「お」という接頭辞が付くことによって敬語表現になるため、そのままビジネスシーンでも使うことができます。

対応したいが自分の能力が不足しているために対応できないということを伝えることによって、断る意思をやんわりと伝えやすいものでもあります。

基本的に、「お力になれず」は、定型句の一部として「お力になれず残念です」「お力になれず申し訳ありません」などと使います。

また、これらの表現の後には、「今後ともよろしくお願いいたします」などをセットでプラスし、今後の相手との関係に気配りした文言を付けることも多くあります。

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「お力になれず」をビジネスメールで使うときのポイントとは?

一般的に「お力になれず」をビジネスメールで使うケースとしては、依頼や要望のメールに対して断る返信をするときと、提案の不採用を通知するときがあります。

また、フォローの言葉やクッション言葉も、セットで「お力になれず」とよく使います。

ここでは、「お力になれず」をビジネスメールで使うときのポイントについてご紹介します。

依頼や要望のメールに対して断る返信をするケース

相手からの依頼や要望のメールに対して断る返信をするときは、よく「お力になれず」が使われます。

この例文としては、次のようなものなどがあります。

「この案件の協力依頼としてアサインを5名いただきましたが、人員の余裕が当グループもなく参画は2人になります。全てのご要望に対応することは困難であり、お力になれず申し訳ありません。」

どうして相手の依頼や要望に対応できないかの理由を最初に説明することによって、こちらの事情を相手も理解して、断りを受け入れるようになるでしょう。

提案の不採用を通知するケース

取引先などからの提案に対して不採用を通知するときも、「お力になれず」は多く使われます。

相手からの提案の商品企画などは、労力が相当かかっているでしょう。

この労力については感謝の意を十分に示しながらも、明確に不採用であることを伝えるときに「お力になれず」を使います。

この例文としては、次のようなものなどがあります。

「社内で検討した結果、貴社のご提案では予算の都合によって困難という結論になりました。ご尽力頂いたにも関わらず、お力になれず申し訳ありません。今後、機会がまたありましたらお声がけしますので、何卒その際はよろしくお願いいたします。」

不採用を通知するときでも不採用になった理由をできる限り書くようにすると、納得感を相手も得やすくなるでしょう。

セットでクッション言葉も使う

「お力になれず」を使うときは、クッション言葉をその直前や直後に入れることによって、表現が柔らかくなります。

クッション言葉を使った例文としては、次のようなものなどがあります。

「不本意ながら、お力になれず申し訳ございません。」
「恐縮ですが、お力になれず申し訳ございません。」

なお、クッション言葉を多く使いすぎると読みにくくなるため、読みやすさも考えながら使いましょう。

直後にフォローの表現を入れる

「お力になれず申し訳ありません」を使った直後は、フォローの表現を何らかの形で入れるのもおすすめです。

フォローの表現としては、「またの機会がありましたら何卒よろしくお願いいたします」「今後とも何卒よろしくお願いいたします」などがあります。