小さな体に、カルシウムやマグネシウム、鉄、亜鉛などのミネラルから目を守る色素・アスタキサンチンなどの抗酸化成分まで、うれしい栄養素がギュッと詰まっているサクラエビ。ぜひ常備して、うま味や香りも楽しみながら、ミネラル補給源として活用していきましょう。【レシピ原案・解説】国光美佳(子どもの心と健康を守る会代表・国際食学協会理事)

解説者のプロフィール

国光美佳(くにみつ・みか)

子どもの心と健康を守る会代表。一般社団法人国際食学協会理事。『発達障害にクスリはいらない』(内山葉子医師との共著。マキノ出版)、『食べなきゃ、危険!』(小若順一氏との共著。三五館シンシャ)など著書・監修書多数。

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ミネラル健康レシピ「サクラエビ」

小さな体に、ミネラルから抗酸化成分まで、うれしい栄養素がギュッと詰まっているサクラエビ。加工方法によって栄養素の量が異なりますが、サクラエビの代表的なミネラルであるカルシウムは、生は100g当たり630mg、釜揚げは690mg、素干しは2000mgと、素干しでは生の3倍以上になります。

カルシウムは、シラスやキノコ類に含まれるビタミンDや、酢などに含まれるクエン酸と一緒にとると、体への定着率や吸収率が上がります。

サクラエビは、体内の300種類以上の酵素の働きを助けるマグネシウムや、鉄や亜鉛、鉄の利用を高めて、ヘモグロビンの合成を助ける銅なども含んでいます。

また、血液を作る作用や末梢神経の機能維持に使われるビタミンB12や、抗酸化作用が高く、紫外線のダメージから目を守る色素・アスタキサンチンも含んでいるので、血流の改善や、眼精疲労の改善も期待できます。

そのまま丸ごと食べられる素干しサクラエビは、保存が効くのもメリット。ぜひ常備して、うま味や香りも楽しみながら、炒め物やスープ、サラダやおひたしなど、いろいろな料理にちょっと足して、毎日の食事でのミネラル補給源として活用していきましょう。

サクラエビのオイルサワー漬け(作りやすい分量)

・サクラエビ…20g
・酢…100ml
・エクストラバージンオリーブ油…50ml
・ショウガ(千切り)…3g
・白ゴマ…大さじ1
・塩…小さじ1/2

①瓶などの容器に、酢とオリーブ油を入れて混ぜる。  
②①に残りの材料を全て入れて混ぜる。
※蒸し野菜やサラダ、ゆでた肉などにのせたり、スープに足したりなど、いろいろ活用できます。

サクラエビのつけ麺風(1人分)

・十割ソバまたは二八ソバ(乾)…100g
つけ汁
・サクラエビ…15g
・ゴマ油…大さじ1
・ニンニク(みじん切り)…半かけ
・ショウガ(みじん切り)…2g
・練りゴマ(白)…大さじ1
・みそ…大さじ1
・酢…小さじ1/2
・天然だし粉末(※)…小さじ1/2
・しょうゆ…小さじ1/2 
・塩…小さじ1/3
・水…200ml
※天然だし粉末は、イワシ煮干し60g、焼きアゴ35g、コンブ5gを粉末にして混ぜて作る。

①サクラエビは細かく刻む。
②鍋にゴマ油を敷き、ニンニクとショウガを弱火で炒める。香りが立ったら、つけ汁の残りの材料を加えて煮立たせる。
③ソバを表示通りにゆで、冷水にさらす。つけ汁につけていただく。
※ソバのゆで汁にもミネラルが豊富なので、最後につけ汁に入れて飲むとよい。

■レシピ・調理・スタイリング/古澤靖子

この記事は『安心』2022年9月号に掲載されています。

画像参照:https://www.makino-g.jp/book/b610283.html