新生活に向け、引っ越し先でWi-Fiの導入を考えている人も多いと思います。

とはいえWi-Fiにはさまざまなサービスやプランがあり、選ぶのは難しいもの。環境や使い方によっても最適なプランは変わってきます。

今回は利用シーンなどを踏まえながら、安く、後悔なくWi-Fiを導入するためのノウハウをご紹介します。

理想のインターネット環境、固定回線とモバイル回線どっち?

自宅で使えるWi-Fiは、大きく分けると、「固定回線(光回線)」・「モバイル回線(モバイル Wi-Fi )」の 2 タイプに分けられます。

固定回線(光回線)


自宅用ルーターの背面からの画像
【画像出典元】「Gutu- stock.adobe.com」

固定回線(光回線)は、自宅に光回線を引くタイプの Wi-Fiです。そのまま有線LANでも使えますが、光回線用のモデムにWi-Fiルーターを組み合わせることで、自宅をWi-Fi環境化でき、無線でも高速な光回線を利用できるようになります。

固定回線のメリット
・速度が速め
・回線が安定している
・データ通信の制限がない(無制限で定額)

固定回線のデメリット
・回線工事が必要になる
・その家でしか使えない(持ち運びができない)
・マンションの場合は光回線の設備等が必要

こんな人におすすめ
・ネットを多用するため、月々のデータ通信量が多い
・高画質動画などをよく見るため、回線の速度、速さを重視する
・オンラインゲームなどをするため、回線の安定性を重視する

モバイル回線(モバイルWi-Fi)


一般的なモバイル型のポケットWiFi
【画像出典元】「 torsakarin- stock.adobe.com」

モバイル回線(モバイル Wi-Fi )は、持ち運べるタイプの Wi-Fiです。モバイルWi-Fiルーターの周囲をWi-Fi環境化でき、好きな場所でインターネットが楽しめます。イメージとしては、スマホから通信機能(契約)のみを抜き出した機械となります。

モバイル回線のメリット
・持ち運べる(自宅に置き、固定回線のように利用することも可能)
・回線工事が不要

モバイル回線のデメリット
・速度が遅め(ただし、中には固定回線と同等の速度で利用できるサービスもあり)
・使う場所等によっては、回線が不安定になる
・大量にデータ通信を行うと速度制限される場合がある

こんな人がおすすめ
・屋外でも自分のWi-Fiを使いたい
・SNSや検索閲覧などの使用がメインで、あまり速度や通信量は気にならない
・回線工事をしたくない、もしくはマンション側の規約等で工事ができない

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マンションのネット環境を把握しよう(固定回線の場合)


朝日の穏やかな光があたるマンションの外装
【画像出典元】「 Roman Babakin- stock.adobe.com」

マンションやアパートの場合、建物に光回線の設備がある場合があります。したがって、新たに光回線を契約する場合は、管理会社や大家さんに以下の点を確認しておくことが大切です。

・その建物にはインターネット環境、設備があるか
・それは光回線か(ADSL回線等の場合、光回線は利用できません)
・光ファイバーは共有スペースまでの配備か、あるいはその先の個々の部屋まで配備されているか(共有スペースまでしか配備されていない場合、個々の部屋まで光ファイバーを敷く工事が必要になることがあります)

光ファイバーを新たに敷く場合、部屋の壁に穴を明ける工事が発生することがあります。勝手に行うとトラブルに発展することもありますので、光回線のプロバイダと契約する前に、一度管理会社や大家さんに工事を行って問題ないか確認しておく必要があります。

なおモバイルWi-Fiであればそのような工事は一切不要で、どのようなマンションでも利用できます。もしマンション側の事情で光回線の利用ができない場合は、モバイルWi-Fiで乗り切るのも一つの手でしょう。