50代に入り子育てもほぼひと段落しました。無理がきくのもあと10年と考え、意識的に仕事を増やし始めたころのことです。真冬並みに冷え込んだ11月のある日、目を覚ましてスマホを取り上げたとき、これまでに感じたことのない脱力感を覚え……。突然、私を襲った怖い病気のことをお話しします。

仕事を増やした矢先の悲劇





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目が覚めると右手、右足に力が入らない!

2020年の11月半ば、深夜3時過ぎまで仕事をして就寝。翌朝目を覚ました私は、時間を確認しようと右手でスマホを取り上げました。

ところが、腕に力が入らず画面がグラグラと揺れて文字が読めません。左手を添えてようやく時計が読めたものの、左手を外すとまた不安定に。右手だけではスマホを支えられない状態だったのです。

テレビの健康番組が好きな私は「これって危険な病気のサインでは?」と直感的に思い、すぐにスマホで検索しようとしました。しかし「右手」「力が入らない」と入力しようとしても、正確にタップできません。

何度も文字を打ち直してやっとの思いで検索すると、出てきたのは脳梗塞を筆頭に脳や神経の怖い病気が並んでいました。

「脳梗塞なら体の左右の片側だけに症状が出る」という健康番組で仕入れた情報を思い出した私は、トイレまで歩いてみようとしました。そこで、右足を一歩前に出すと、力が十分に入らずバランスを崩して転びそうに。何とか踏ん張って、ゆっくり歩くことができました。