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●各家庭に伝わる“おふくろの味”的おうちごはん。グルメライターのお父さんが作る「玉子焼き」が超個性的でおいしいとのことで、こっそりそのレシピを教えます。

 わが家だけに伝わる秘伝の味を綴るこの企画。今回はグルメライター・亀井家のお父さんが作る「玉子焼き」レシピを紹介します。お父さんの玉子焼きは、週末の朝ごはんの定番でした。正確に言えば、土曜日は玉子焼き、日曜日は目玉焼きを焼いていました。

 自分が家庭を持って初めて気が付きましたが、週末はお母さんをゆっくり寝かすために朝ごはんを作っていたことがわかり、「めちゃくちゃ良い夫じゃないか」と今回の企画を通して父親の株が爆上がりした次第です。

 料理のプロでもないお父さんの玉子焼きレシピを、なぜ記事にするのかといえば「味付けが非常に個性的」だから。とある家庭に伝わる味ということで、楽しく読んでもらえたらうれしいです。

隠し味は味の素! 「亀井家のお父さんの玉子焼き」レシピ


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◎材料

・卵……3個(Mサイズ)
・味の素(味パンダ瓶)……3振り
・塩……小さじ1/2
・粗挽き胡椒……少々

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 材料だけを見たらスクランブルエッグでも作るのかと思う人もいるかもしれませんが、この味付けで玉子焼きを作るのがお父さん流。なぜこのレシピに至ったのか聞いてみたいところですが、父は筆者が学生時代に他界していますので、今となっては知る由もないのです。

 母にも確認しましたがわからないようで、「なんで味の素と胡椒を入れたんだろう?」と当時を振り返り笑っていました。

 味の決め手は「味の素」。久しぶりに使いましたが、独特の旨みがでますよね。あと、粗挽き胡椒を使うのがポイント。一見、胡椒っぽい見た目に騙されますが、ピリッとする辛さが絶妙なのです。

 筆者としてはものすごく懐かしい味! 思い出補正されておらず、子どもの頃に食べていた記憶そのままの味でした。醤油を垂らして食べるとよりおいしいですよ。

お父さんの朝食レシピ、もう一品は「ピーマンとベーコンの炒めもの」

 ちなみに野菜のおかずは、必ず「ピーマンとベーコンの炒めもの」。おそらく畑でピーマンがよくなっていたからでしょう。採れたてのピーマンは甘みがあって、ベーコンの塩気とナイスコンビネーション。この玉子焼きとも合うのです。

 砂糖でもなく出汁でもない、味の素とこしょうの玉子焼き。全然、真似しなくて大丈夫ですからね!

(撮影・文◎亀井亜衣子)