相続にかかる費用とは?相続財産別の手続きや必要書類、注意点を解説

相続には「相続税」以外にも、さまざまな費用がかかります。相続する財産の種類によっても、必要な手続きやかかる費用の内訳が異なります。いざというときに慌てずに済むよう、どんな費用がどのくらいかかるのか、目安を確認しておきましょう。

困ったときは専門家に依頼しよう!

財産の種類を問わず、相続の手続きは煩雑で時間がかかります。特に相続税の申告や相続税の算出は難解なため、自分で行うには一定の知識が必要な上、膨大な時間と労力を要します。また、役所は基本的に平日昼間しか窓口業務を行っていないので、手続きのために何度も仕事を休まねばならない人も出てくるでしょう。また、相続人が多い場合は、全員が納得する形で円滑に相続を進めるためのコミュニケーションも大きな負担になります。
こういった労力と時間をかけることが難しい場合は、税理士や司法書士、信託銀行といった専門家に代行を依頼することをおすすめします。
できれば、実際に相続が発生する前に、以下のような点を専門家とよく確認し、話し合っておくと、よりスムーズに相続手続きを行うことができます。

①税制の変化(時代に合った商品の活用)
②民法の改正(居住権などの活用)
③不動産の将来に向けた活用方法の検討
④目的に沿って計画的な贈与の実施
⑤信託商品や保険の活用
⑥想いを伝えるための遺言の活用

相続手続き代行サービスを提供している専門家はインターネットなどで簡単にみつけることができます。まずは複数の専門家に見積りをとって、費用の相場をつかみましょう。ホームページなどで費用の自動見積もりサービスを提供しているところもありますが、見積額に交通費や面談費、各種書類取得費などの実費が別途加算されるケースが多いことに注意してください。また、相続は相続人同士のもめごとが起きるなどして、手続きが長丁場になることも珍しくありません。専門家を選ぶ際には費用だけでなく、実績や人柄も含めて比較検討し、自分と相性の良い人、信頼できる人を慎重に選ぶことが大切です。

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まとめ

相続は、相続税の他にも各種手続きに伴う費用がかかります。税金も手続きの費用も、相続する財産の内容や種類、相続人の数によって異なりますが、いざというときに概ねどのくらいかかるのかの目安を知っておくことが大切です。
手続きの中でも不動産の登記や相続税の申告は手続きが複雑で難しいので、十分な労力と時間が割けない場合は、税理士や司法書士など専門家に代行を依頼することをおすすめします。代行にかかる費用もケース・バイ・ケースなので、できれば複数の専門家に見積もりを取って比較・検討の上、選定するようにするとよいでしょう。

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相山華子

慶応義塾大学卒業後、山口放送に入社、テレビ報道部記者として各地を取材。99年、担当シリーズ「自然の便り」で日本放送連盟賞(放送活動部門)受賞。同社退社後、フリーランスのライターとして活動。政治、ビジネスから食文化、伝統工芸まで幅広く取材。資格:英検1級、ファイナンシャルプランナー(AFP)。