お風呂でデリケートゾーンを洗っているとき、たるみを感じたことはありませんか。顔のシワやたるみが気になってきたら、同じ皮膚でつながっているデリケートゾーンも曲がり角に入っています。顔はさまざまなアンチエイジングのアプローチがありますが、デリケートゾーンにはどんなケアがあるのでしょうか。美容・アンチエイジング専門医であり、女性器若返り認定医でもある黒田愛美先生に、デリケートゾーンの若返りについてお話を伺いました。

監修/黒田愛美先生(Zetith Beauty Clinic副院長)
美容・アンチエイジング専門医。トライアスリート。1979年東京生まれ。2003年獨協医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学内分泌乳腺外科に入局。2007年品川美容外科へ入職、2011年品川スキンクリニック新宿院の院長に就任。2013年同クリニック、表参道院院長に就任。その後、予防医学と分子栄養学を改めて学び、美容外科、美容皮膚科、アンチエイジング内科の非常勤医師として複数のクリニックの勤務を経て、現在に至る。

「女性器の若返り」とは?



欧米ではメジャーな婦人科形成

黒田先生はアメリカで「女性器若返り認定医」の資格を取得されています。日本ではまだよく知られていない技術かと思いますが、欧米ではメジャーなのでしょうか。

「日本に比べて、アメリカやヨーロッパをはじめとする海外は、性に対してとてもオープン。普段から友人同士でお互いの性生活について話すのは当たり前です。

また、日本人女性は他の女性の性器を見る機会はあまりありませんが、海外では雑誌や映像などで簡単に見ることができます。比較する機会が多いので、より美しいデリケートゾーンを求めるという傾向があると思います。

幼少期から母親が娘に性器のケアを教えるのが普通ですし、海外の女性のほうが陰部や性器への美意識は高いといえます。ですから、悩みがあったら女性器などデリケートゾーンの悩みに対して治療をおこなっている婦人科形成のクリニックに相談することは一般的です」(黒田先生)。

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デリケートゾーンのたるみ、どうする?



スキンケアと外科のアプローチで対策

ただ、日本で暮らす女性にとって、婦人科形成は少しハードルが高いのは事実。まずは自分でできることはあるのでしょうか。ここでは女性器の外側=「大陰唇」「小陰唇」と中側=「腟」のたるみ、緩みに注目します。

女性器がたるむと、どんな症状が出るのでしょうか。黒田先生によると

パートナーから指摘されたことがある
自転車に乗ると擦れたり、痛みを感じる
スキニーパンツなどフィットした衣類を身につけると擦れて痛い
尿の飛び方がおかしい
性交渉の時、小陰唇がからんで痛いときがある
お風呂に入ると腟に湯が入っていることがある

といったことがある場合は女性器のたるみが進行している可能性があるということです。

「大陰唇や小陰唇のたるみは、加齢や女性ホルモン減少による肌の乾燥も原因の一つなので、まずはスキンケアをおこなってほしいです。できればデリケートゾーン専用の洗浄料と保湿剤を使ってケアしてみてください。

腟のたるみには、洗浄剤と保湿剤によるケアはおこなわないでください。粘膜であるため傷つきやすく、洗うことで常在菌が失われ、雑菌が繁殖しやすくなります。セルフケアとしては骨盤底筋群トレーニングなどがあります」(黒田先生)。