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●レシピライターの母が作る「アジと根菜のつみれ汁」が花粉症に効く理由とは? 家族の健康を気遣った母の愛情たっぷりの1杯をご紹介!

 毎年春を迎えると、ポカポカ陽気がうれしい反面、憂鬱な気持ちになる方も多いのではないでしょうか? そう、春の訪れと共にやってくる最大の悩みといえば「花粉」。我が家は家族全員が揃いも揃って花粉症持ちなので、毎年春が来るのを恐れているのです……。

 そんな我が家で、昔から春になると食べている料理が「アジと根菜のつみれ汁」。実家にいた頃は深く考えずに「おいしい!」と食べていた一品ですが、使われている材料に、花粉症家族をいたわる母なりの工夫があったようです。

母特製“つみれ汁”に詰まった、花粉症対策の食材とは?

 つみれに使用するアジやイワシなどの青魚には、アレルギー誘発物質「ヒスタミン」の働きを抑制するDHAやEPAが豊富に含まれています。

 我が家のつみれ汁には、ゴボウやレンコンなどの根菜類もふんだんに入っているのですが、根菜も花粉症対策には欠かせない食材。根菜には、花粉症対策に有効な「食物繊維」がたっぷりと含まれています。

 中でもレンコンは、粘膜を保護してくれる作用を持つ「ムチン」や、アレルギーを抑制する効果のあるポリフェノールである「タンニン」がとっても豊富。今回ご紹介するレシピでは、具材だけではなく、つみれにもすりおろしたレンコンを使用しています。

 母に料理のコツを聞いたところ、「レンコンは皮ごと使うのがポイント」だそう。なぜなら皮付近に「タンニン」が多く存在しているから。

 それでは、我が家の春の風物詩となった「アジと根菜のつみれ汁」のレシピをご紹介しましょう!

「アジと根菜のつみれ汁」の作り方

 大雑把な母の作る料理なので、具材の分量はすべてお好み! 多少アバウトでもおいしく仕上がるのがこのレシピの良いところです。我が家では、つみれの代わりに水煮のイワシがゴロッと入っていることも。料理に慣れている方は、つみれやだし汁の分量も目分量でOK。白だしや醤油、みりんの代わりに、味噌を溶いてお味噌汁風にしてもおいしいですよ。


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●材料(4人前)
【つみれ】
・青魚(アジやイワシなど)……200g
・小麦粉……大さじ1
・味噌……大さじ1
・生姜……ひとかけ
・レンコン(すりおろす)……大さじ3
・長ねぎ(みじん切り)……1/2本

【具材】
・レンコン……お好みで
・ゴボウ……お好みで
・ニンジン……お好みで
・大根……お好みで

・水……800ml
・白だし……大さじ1
・醤油……大さじ2
・みりん……大さじ2
・酒……大さじ2

◎作り方

1. ゴボウはささがき、レンコン・ニンジン・大根はいちょう切りにし酢水につける。つみれに使う生姜とレンコンはすり下ろし、長ねぎはみじん切りにしておく

2.つみれ用にアジを叩いて細かく刻む(すり鉢やすりこ木、フードプロセッサーを使ってもよし)

3. 1の長ねぎとレンコン、すりおろし生姜、2を混ぜ合わせ、お好みの大きさに丸める

4.水と具材、全ての調味料を鍋に入れ、そのまま10分ほど火にかける

5.具材に火が通ったらつみれを投入。多少形が崩れても気にしなくて大丈夫!

6.そのまま4~5分煮込んだら、完成!

身体が温まる「アジと根菜のつみれ汁」を実食!


お好みで小ねぎを散らしてもおいしい

 だし汁にアジの旨みがたっぷりと溶け出していて絶品! すりおろしレンコンを混ぜたつみれはふわふわで、口の中でほろりと崩れます。食感が欲しい方は、刻んだレンコンを加えてもおいしいですよ。

 花粉症対策に良いといわれている食材をたっぷり詰め込んだ我が家の「つみれ汁」。久しぶりに味わって、ほっと懐かしい気持ちになりました。栄養満点なので、気になった方はぜひ作ってみてくださいね。

(撮影・文◎井野 真利子)