年金受給額を知ったら次に考えること

若い世代はまだ、年金といってもピンとこないのが実際だと思います。筆者も若い頃は「老後なんて気が遠くなるくらい先」としか思っていませんでした。

ただ、少なくともねんきん定期便が届いたときには、年金受取額が現時点でいくらになっているのか、昨年と比べていくら増えたのかくらいは関心を持ってチェックしておくと良いでしょう。定期的に確認することによって、将来の年金について少しずつイメージできてくると思います。

また、これからは転職をする人がもっと増えるでしょうから、転職した年のねんきん定期便で、働き方や収入が変わると年金額にどんな影響があるかも合わせてみておくと安心です。結婚して主婦(夫)になるか、時短勤務にするかなど迷ったときも同様です。先ほどお伝えした「年金見込額試算用二次元コード」でシミュレーションし、将来の年金を予想できれば、働き方の選択や貯蓄計画も変わってくるのではないでしょうか。

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まとめ


年金手帳とねんきん定期便
【画像出典元】「stock.adobe.com/Shanti Photo」

今回は、ねんきん定期便の見方を紹介しました。まとめると次のようになります。

ねんきん定期便は、年金履歴が記載されたお知らせ
ハガキタイプ(50歳未満、50歳以上)と封書タイプ(35愛、45歳、59歳)があり、封書タイプは詳細な履歴が分かる
50歳未満はこれまでの納付履歴に基づく年金額が、50歳以上は年金見込額が記される
年金見込額二次元コードでは、将来の年金シミュレーションができる
ねんきんネットでも内容は確認できるが、念のため次の定期便が届くまで保管しておくと良い

ねんきん定期便の見方が分かると、漠然とした将来のことが少し明確になります。大切な自分の老後のこと。この記事を役立てていただけたら嬉しいです。

ねんきん定期便についてのQ&A

Q:基礎年金とは何ですか。

A:国民年金のことをいいます。20歳以上60歳未満は国民年金の加入義務があり公的年金の土台となります。会社勤めの人はこれに厚生年金が上乗せされます。

Q:厚生年金保険料はいくらですか?

A:厚生年金は、標準報酬月額の18.3%を労使で半分ずつ負担します。