テレワーク中心の働き方なら住む場所に自由度を高めてみよう

もうひとつ、今度は逆に「広い部屋」を狙ってみるアプローチもあります。近年普及が進むテレワークができる会社、業種の人は「安くて、広い」選択ができるかもしれません。

オフィスが都市圏にある場合、「1時間程度で出社できるところに住まないと……」と考えてしまいますが、そういう物件はやはり高くなってしまいがちです。

しかし、会社への出社が週に一度、あるいはそれ以下というような働き方ができる場合、「通勤時間」という要素を外して部屋選びができるようになります。

特に結婚を考えているカップルや子育て世帯は「もうちょっと広い部屋に住み替えたいな」と思うときがあると思います。「広い部屋=家賃増」という選択だけでなく、「広くなったけれども家賃は変わらず(あるいは安くなる)」を実現できるかもしれません。

テレワークが続くと、ずっと家にこもりがちになりますし、窓も閉め切ったワンルームはちょっと息苦しいですよね。あなたがもし、テレワーク中心で働ける環境にあるなら、あえて郊外に引越してみるのもいいと思います。

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大変だけど自由もある楽しさ 一度は一人暮らしをしてみよう

いくつか引越にまつわる時代の変化を読み解いてみましたが、一人暮らしの賃貸生活は「自由と苦労」を楽しむ若い世代ならではの楽しみのひとつです。それは今も昔も変わらないと思います。

親元から離れて一人暮らしを始めると、食事や風呂の準備は自分でする必要があります。家賃も含め、家計としては生活費が大きな負担となるでしょう。

しかし、忙しくて部屋が散らかっていても親に怒られることはありません。何時まで起きていてもよく、何時に寝てもいい、そんな気安さも一人暮らしならではの経験です。

長い人生を見据えれば、自分の部屋を自分で確保し、また生活をやりくりしていくことを覚えていく必要があります。大変だけど自由もある一人暮らし、一度は経験をしてみることをおすすめします。

あなたが40~50歳代になったとき、きっと20歳代の頃の一人暮らし経験は、楽しい思い出になっているはずです。