基本料金の節約方法


一般的な家庭のブレーカー
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「契約アンペア数」を見直す

基本料金を節約したい場合、まず見直すべきは「契約アンペア数」です。

通常、基本料金は契約アンペア数の大小によって決まり、10~60A程度の範囲で選択できます。目安として1~2人世帯の場合は30A、大家族やオール電化住宅などでは60Aを使うことが多いです。

契約アンペア数は変更可能ですので、低いアンペア数に変えることで基本料金を抑えることができます。「5A生活」や「10A生活」のようなワードも節約ネタとして度々話題になります。

ただし、契約アンペア数というのは同時に使用できる電気の量を意味しますので、契約アンペア数を低くしすぎるとブレーカーがすぐに落ちてしまいます。例えば、一般的に冷蔵庫は2.5A、照明は2A、電子レンジは15A程度です。仮に5Aや10A契約にすると同時に使える電化製品が限られてくる点には注意が必要です。

基本料金0円の電力会社へ乗り換える方法もあり

新電力系の電気会社などでは、基本料金が0円のプランが用意されていることも少なくありません。たとえば『Looopでんき』の「おうちプラン」では、基本料金を0円とし電力量料金を28.8円(税込)/ kWhとしています。

基本料金0円のプランで注意しておきたいのは、電力量料金が割高に設定されていることが多い点です。それでも電気をあまり使わない家庭であれば、総支払額でみると安上がりになることがあります。

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電力量料金の節約方法


家庭用コンセントのアップ
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電力量料金は、電気の使用量によって金額が変動します。節約する上では、電気の無駄使いを減らし、使用量そのものを減らしていくことがポイントとなります。

待機電力を減らす

電化製品は使用していない場合にもわずかながら電力を消費しており、「待機電力」と呼ばれます。

待機電力は微力ではありますが1年間で換算するとそれなりの出費額となります。資源エネルギー庁の報告によると、ひと世帯あたりの家庭の年間の待機電力は228kWhと推計されており、27円/kWh(一般的な電力単価)で計算すると、年間で6156円に及びます。

待機電力は、電化製品の電源をオフにした後に「コンセントを抜く」ことでゼロにできます。コンセントを抜いておけば電化製品の誤作動なども防げますので、使用しない場合は都度抜いておきましょう。

エアコンの節電

エアコンは電化製品の中でも特に消費電力が大きいため、エアコンの使い方を見直すことが電力量料金の節約を左右します。資源エネルギー庁「家庭の省エネ徹底ガイド春夏秋冬」によれば、暖房の設定温度を21℃から20℃に1度下げることで、年間約1430円の節約になると推計されています。

下記のような取り組みを行い、エアコンの節電を図りましょう。

・設定温度はできるだけ外気温と近い温度にする(暖房時は20℃、冷房時は28℃が望ましい)
・風向きは、暖房時は「下向き」、冷房時は「水平もしくは上向き」にする
・自動運転を活用する
・フィルターをこまめに掃除する(2週間に1回のペースがベスト)
など

契約プランの見直し

電力量料金のプランとして、「夜間や早朝に料金が安くなるプラン」など、時間帯別の割引プランを用意している電力会社もあります。

そのような時間帯割引のプランに変更し、電気を多く使う作業は割引時間帯に行うようにすることで、電力量料金を根本的に減らすことができます。