20代で甲状腺がん(甲状腺ろ胞がん)、アラフィフで子宮筋腫(子宮内膜症、子宮腺筋症も)により子宮全摘出をした菜留子さん。その経験をマンガにされています。

貧血からの過多月経でいろいろな体調不良が出ていたため、初めて婦人科を受診した菜留子さん。近くの婦人科を受診すると筋腫が7個くらいできていると言われ、手術をすることになりました。

開腹手術のほうが痛いんじゃないの?

診察した先生から「7個くらい筋腫ができています」と言われ、手術をすすめられた菜留子さん。手術になるかもと考えていたものの、いざ手術と言われるとガーン! しかし、早く手術をして貧血や生理から解放されたいっ! という気持ちで手術をすることに。

手術には腹腔鏡下手術と開腹手術があり、おなかを大きく切る開腹手術のほうが痛いのでは? と思ったのですが……。





※一般的には、腹腔鏡下手術のほうが術創(手術でできた創<傷>の部位)が小さい分、術後の痛みは少ないです。



今どきはどこの病院でも、おなかを大きく切らずにできる腹腔鏡下手術をやっているものだと勝手に思っていました。
おなかを切る開腹手術のほうが痛いんじゃないの? 違うの?
開腹手術は嫌だな、腹をスパッと切るなんて怖い……。

それでも開腹手術を即決したのは、貧血と過多月経を早くなんとかしたかったからです。

私と同じ年代で症状もほぼ同じ人が、ブログに手術をしてすごく良くなったと書いていて、私も今の症状がなくなるなら手術をしたいと考えていました。

できれば腹腔鏡下手術がよかったですが、腹腔鏡下手術は混んでいていつになるかわからないということでしたし、20代後半に甲状腺ろ胞がんで全身麻酔の手術を体験していたこともあり、決めました。

ただ、その後、手術前に子宮に関するがん検査をすると聞いて、そうだった……と思いました。
またがんだったら……。

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がん治療の経験を持つ菜留子さん。そのつらさや大変さをよくわかっているからこそ、がん検査に対する不安や緊張も大きかったことでしょう。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)
日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。

【天神先生からのアドバイス】
マンガ内では、腹腔鏡下手術と開腹手術の術後の痛みについて、どちらも同じという表現がありますが、一般的には、腹腔鏡下手術のほうが術創(手術でできた創<傷>の部位)が小さい分、術後の痛みは少ないです。

著者/菜留子
20代で甲状腺がん(甲状腺ろ胞がん)、アラフィフで子宮筋腫(子宮内膜症、子宮腺筋症も)で全摘出。現在は、更年期障害でいろいろなことが面倒くさいアラフィフ独身、高齢の母と暮らしている。