車を買うのではなく、シェアして一時的に利用する「カーシェア」が人気を集めています。1回数百円からの利用が可能なカーシェアですが、どのような人であればマイカーを購入するよりもお得なのでしょうか。

今回は、カーシェアとマイカーそれぞれでかかる費用を比較します。メリット・デメリットについても触れますので、どちらにすべきか迷っている方は参考にしてみて下さい。

カーシェアとは


カーシェアリング用の駐車場に並ぶ車
【画像出典元】「chesky- stock.adobe.com」

カーシェア(カーシェアリングサービス)とは、必要な時にだけ車を借り、一時的に利用できるサービスです。利用できる車種はコンパクトカー、SUV、ミニバンなどさまざまです。

たとえば、大手タイムズのカーシェア「タイムズカー」は、月額料金880円(税込)+15分220円~(税込、コンパクトカークラスの場合)の料金で車を借りることができます。この料金にガソリン代や保険料もすべて含まれています。

利用のおおまかなイメージとしては、「利用の予約を入れる」→「車両のあるステーションに出向き車を借りる」→「車を利用する」→「利用が終わったらステーションに車を返す」という流れとなります。

レンタカーとの違いは?

カーシェアとレンタカーは、どちらも車を借りることができるサービスであり共通点は多いです。ただし、以下のような細かな違いがあります。

・カーシェアは10分単位、レンタカーは最低でも3時間から
・カーシェアは月額料金が必要、レンタカーは月額料金不要
・カーシェアの料金はガソリン代込み、レンタカーはガソリン代別途
・カーシェアは乗り捨て不可、レンタカーは乗り捨て可能なオプション有
・カーシェアは24時間利用可能、レンタカーは営業開始時間からの利用

特に注目すべき点は、カーシェアは10分単位で利用できるということです。したがってカーシェアはレンタカーよりもラフに使うことができ、ちょっとした移動時に利用しやすいサービスと言えます。

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カーシェアのメリット・デメリット


〇と×と車のミニチュア
【画像出典元】「yasumurasaki- shutterstock.com」

ここでは、マイカー(車を買う場合)と比較した上での、カーシェアのメリット・デメリットについて解説します。

カーシェアのメリット

・初期費用が少なくて済む
・維持費(税金、保険料、車検代、駐車場代など)がかからない
・さまざまな車種に乗れる
・所有するわけではないため、盗難やいたずらにあった場合のリスクがない

カーシェアの初期費用はほぼ無いに等しく、手続きも簡単です。1時間あたり1000円未満で利用できる業者もありますので、短時間だけ車を使いたい場合には大いに役立ちます。

カーシェアのデメリット

・予約が取れないことがある
・予約した時間内で利用するのが基本(超過すると倍以上の超過料金が取れられる場合も)
・利用後は出発地となるステーションまで戻り、車を返却する必要がある
・ペットは乗せられない

カーシェアの場合、台数は限られており、利用者が多いと予約が取れないことがあります。また次の予約が入っていることもあるため、基本的には予約時間内でしか利用できません。このためマイカーよりも自由度は低く、いつでも好きなだけ車が使えるとは限りません。